和室の畳をフローリングに変えたいと考えているけれど、「自分でできるのか」「どこから手をつければいいのか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。業者に依頼すると6畳で6万円から8万円かかるところ、DIYなら材料費2万円から3万円程度で済むという大きなメリットがあります。この記事では、畳からフローリングへの張り替えが可能かどうかの判断基準から、具体的な施工手順、必要な道具・材料、費用の内訳まで、初心者の方でも理解できるよう詳しく解説していきます。
畳からフローリングへのDIYは可能?【難易度と判断基準】
畳からフローリングへの張り替えは、条件さえ整えば初心者でも挑戦できるDIYプロジェクトです。ただし、すべてのケースでDIYが適しているわけではありません。まずは自宅の状況を確認し、DIYが可能かどうかを判断することが重要です。
DIY可能な条件
畳からフローリングへのDIYが可能な主な条件は以下の通りです:
- 根太(ねだ)がしっかりしている:畳を剥がした下に根太と呼ばれる木材の骨組みがあり、腐食や損傷がないこと
- 湿気やカビがない:床下に湿気が溜まっておらず、カビや腐食の兆候が見られないこと
- 床の傾きが少ない:水平器で測って大きな傾斜がないこと(3mm/m以内が目安)
- 床下に配管トラブルがない:水漏れや配管の劣化がないこと
これらの条件を満たしていれば、置き敷き式フローリングを使うことで比較的簡単にDIYできます。国土交通省の住宅リフォーム実態調査によると、和室から洋室へのリフォームは戸建て住宅で年間約15万件実施されており、そのうち約2割がDIYで行われているとされています。
プロ依頼推奨ケース
一方で、以下のような状況では専門業者への依頼を強くおすすめします:
- 床下に腐食がある:根太や大引き(根太を支える横木)が湿気で腐っている場合は、床全体の構造補強が必要
- 大きな傾きがある:床レベルの調整には専門的な技術と道具が必要
- シロアリ被害がある:駆除と構造補強を同時に行う必要がある
- 床暖房を設置したい:電気工事や配管工事が伴うため資格が必要
- マンションで管理規約に制限がある:遮音性能の基準を満たす必要がある場合
特に築30年以上の住宅では、見えない部分に問題が潜んでいることが多いため、事前に専門家による床下点検を受けることをおすすめします。
所要日数と作業量
6畳の和室をフローリングに張り替える場合、作業日数は2日から3日が目安です。具体的なスケジュールは以下の通りです:
- 1日目(4-6時間):畳の撤去、下地確認、必要に応じた根太補強、合板敷設
- 2日目(4-6時間):断熱材設置、フローリング材の張り付け
- 3日目(2-3時間):巾木や見切り材の取り付け、最終仕上げ
初めての方は余裕を持って週末2日間の作業として計画し、事前に道具や材料をすべて揃えておくことで、スムーズに進めることができます。作業量としては、大人2人で行うと効率が良く、重い合板の運搬や固定作業が楽になります。
施工前の準備【畳を剥がして下地確認】
フローリング張りの成否は、下地の状態確認で9割決まると言っても過言ではありません。ここでは施工前の重要な準備作業について解説します。
畳の外し方
畳の撤去は思っているよりも簡単です。以下の手順で進めてください:
- 部屋の家具をすべて移動:畳を持ち上げるスペースを確保します
- 端の畳から持ち上げる:畳の縁に指を引っ掛けて、ゆっくり持ち上げます
- 縦にして運び出す:畳は1枚約30kgあるため、2人で運ぶのが安全です
- 畳の下の下地を露出:すべての畳を撤去したら、床板や根太が見えるようになります
畳の処分は自治体によって方法が異なります。多くの自治体では粗大ごみとして1枚300円から500円程度で回収してくれますが、事前に確認しておきましょう。
下地の状態チェック
畳を外したら、必ず以下の項目を確認してください:
- 根太の間隔:根太と根太の間が30cm以内であることが理想的。45cmを超えると補強が必要です
- 根太の状態:腐食やひび割れ、シロアリ被害がないか目視と触診で確認
- 湿気やカビの有無:床下から上がってくる湿気やカビ臭がないかチェック
- 水平度:水平器を使って傾きを測定(3mm/m以内が許容範囲)
- きしみや沈み:床を歩いて異音がないか、沈み込む箇所がないか確認
特に湿気については注意が必要です。床下に湿気が多い場合は、フローリングを張る前に床下の防湿対策(防湿シートの敷設など)を行わないと、将来的にカビや腐食の原因となります。
根太の補強判断
根太の間隔が45cmを超える場合は補強が必須です。補強せずにフローリングを張ると、歩行時に床が沈んだり、きしみ音が発生したりします。
補強方法は以下の通りです:
- 根太を追加する:既存の根太の間に新しい根太(45mm×60mm程度の角材)を追加し、大引きにビスで固定
- 厚手の合板を使用する:根太補強が難しい場合は、通常12mmの合板を24mmに変更することで強度を確保
- 根太の交換:腐食が進んでいる場合は、該当部分の根太を新しいものに交換
根太補強には角材とビス、インパクトドライバーが必要です。6畳の部屋で根太を2本追加する場合、材料費は約3,000円から5,000円程度です。
必要な道具・材料リスト
畳からフローリングへの張り替えには、適切な道具と材料を揃えることが成功の鍵です。ここでは6畳の部屋を想定した材料リストと工具を紹介します。
下地材料
下地作りに必要な材料は以下の通りです:
- 構造用合板(12mm厚):910mm×1,820mmサイズを4枚から5枚(6畳の場合)、価格は1枚1,500円から2,000円
- 根太補強用角材:45mm×60mm×4,000mm、必要に応じて2本から3本、1本800円から1,200円
- 防湿シート:床下の湿気対策用、10m巻きで1,000円から1,500円
- ビス:コーススレッド65mm(合板固定用)100本入り500円程度
- 接着剤:床鳴り防止用、1本500円から800円
合板は構造用合板を選ぶことが重要です。通常の合板よりも強度が高く、JAS規格で品質が保証されています。ホームセンターで購入する際は、カットサービスを利用すると運搬や加工が楽になります。
フローリング材
初心者には置き敷き式フローリングを強くおすすめします:
- 置き敷き式フローリング:6畳分で15,000円から25,000円(厚さ5mm前後、はめ込み式)
- ウッドカーペット:最も簡単な選択肢、6畳で10,000円から15,000円
- フロアタイル:水回りに強い塩化ビニル製、6畳で12,000円から18,000円
置き敷き式フローリングは、アイリスオーヤマやニトリなどで販売されており、接着剤不要で設置できるため、初心者でも失敗が少ないのが特徴です。
必須工具
作業に必要な工具は以下の通りです:
- インパクトドライバー:合板やビスの固定に必須、レンタルなら1日500円から800円
- 丸ノコ:合板のカットに使用、レンタル1日800円から1,200円(持っていない場合)
- 水平器:床の水平確認用、1,000円から2,000円
- メジャー:正確な採寸用、500円程度
- 金槌:はめ込み式フローリングの調整に使用、既存品で可
- ノコギリ:細かいカット作業用、1,000円程度
- スペーサー:壁との隙間確保用、100円ショップで代用可
インパクトドライバーや丸ノコは購入すると高額なため、ホームセンターのレンタル工具を活用するのがおすすめです。全国チェーンのコーナンやカインズでは、1日単位でレンタルできます。
費用目安
6畳の畳からフローリングへのDIY張り替えにかかる総費用は2万円から3万円が目安です。内訳は以下の通りです:
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 構造用合板(5枚) | 7,500円-10,000円 |
| 置き敷き式フローリング | 15,000円-25,000円 |
| ビス・接着剤 | 1,500円-2,000円 |
| 工具レンタル(2日間) | 2,000円-3,000円 |
| その他消耗品 | 1,000円-2,000円 |
| 合計 | 27,000円-42,000円 |
根太補強や防湿シートが必要な場合は、さらに5,000円から8,000円程度追加でかかります。
施工手順【ステップ別解説】
ここからは、実際の施工手順を4つのステップに分けて詳しく解説します。焦らず1つずつ丁寧に進めることが成功の秘訣です。
STEP1 下地合板の敷設
合板敷設は床の強度を確保する最も重要な工程です:
- 合板のカット:部屋の寸法に合わせて合板をカット。壁との間に10mm程度の隙間を確保(木材の伸縮対策)
- 配置の計画:合板の継ぎ目が根太の上に来るように配置を決定。継ぎ目を千鳥配置(ずらして配置)にすると強度が増す
- 接着剤の塗布:根太の上に床用接着剤を塗布(床鳴り防止のため)
- 合板の固定:インパクトドライバーで65mmのコーススレッドを根太に打ち込む。間隔は150mm程度が目安
- 水平確認:水平器で各所の水平を確認し、必要に応じてシムを挟んで調整
合板を固定する際は、ビスの頭が飛び出さないように注意してください。少し埋まるくらいが適切です。また、合板の端は必ず根太の上に来るようにし、宙に浮いた状態にしないことが重要です。
STEP2 断熱材の設置
断熱材の設置は省略されがちですが、結露やカビ防止のために重要な工程です:
- 防湿シートの敷設:合板の上に防湿シートを敷き、継ぎ目を10cm重ねて防湿テープで固定
- 断熱材の選択:発泡ポリエチレン製の薄手断熱材(厚さ3mm程度)がおすすめ、6畳で3,000円から4,000円
- 断熱材のカット:部屋の寸法に合わせてカッターでカット
- 敷設:防湿シートの上に隙間なく敷き詰める。接着は不要
特に1階の部屋や、床下に空間がある住宅では断熱材を入れることで、冬場の底冷え防止と結露対策になります。国土交通省の調査では、適切な断熱施工により冬期の床表面温度が約3度上がることが報告されています。
STEP3 フローリング張り
置き敷き式フローリングの施工は以下の手順で進めます:
- スタート位置の決定:部屋の入口から遠い壁側から張り始める
- 1列目の設置:壁から10mm離して平行に並べる。スペーサー(厚さ10mmの木片など)を使うと正確
- はめ込み:2列目以降は、前の列の溝にはめ込みながら進める。最後の1枚は金槌で軽く叩いて密着させる
- カット:壁際やドア枠周りは、フローリング材をカットして調整。ノコギリや丸ノコを使用
- 全体のチェック:すべて張り終えたら、浮きやズレがないか確認
置き敷き式フローリングの最大のメリットは、接着剤を使わないため失敗してもやり直しが効く点です。初心者の方は、最初の3列目までは仮置きして全体のバランスを確認してから本格的に進めると安心です。
STEP4 巾木・見切り材
仕上げの巾木取り付けで見た目が大きく変わります:
- 既存巾木の撤去:畳の高さに合わせた巾木がある場合は外す(マイナスドライバーで慎重に)
- 新しい巾木の購入:フローリングの色に合わせた巾木を用意。6畳の周囲で約18m必要、3,000円から5,000円
- カット:部屋の角は45度でカットして接合(マイターボックスを使うときれいに切れる)
- 取り付け:壁に接着剤または隠し釘で固定
- 見切り材:廊下との境目に見切り材を設置し、段差を目立たなくする
巾木の取り付けは、フローリングと壁の隙間を隠し、見た目を整える重要な工程です。最近は両面テープで貼れるソフト巾木も販売されており、賃貸住宅でも使いやすくなっています。
置き敷き式フローリングを推奨する理由
初心者のDIYでは、置き敷き式フローリングが圧倒的におすすめです。ここではその理由を詳しく解説します。
初心者でも失敗が少ない
置き敷き式フローリングの最大のメリットは接着剤不要で修正可能という点です:
- やり直しが効く:はめ込んだ後でも簡単に外せるため、失敗を恐れずに作業できる
- 特殊工具不要:フローリング釘打ち機などの高価な工具が不要
- 作業時間が短い:接着剤の乾燥待ち時間がないため、6畳なら1日で完成可能
- 汚れない:接着剤を使わないため、手や服が汚れる心配がない
従来の釘打ちフローリングは、1枚ミスすると修正が非常に困難でしたが、置き敷き式なら何度でも配置を変えられます。DIY経験者の調査では、置き敷き式を選んだ人の約85%が「初心者でも問題なく施工できた」と回答しています。
原状回復が可能
賃貸住宅でも施工できるのが置き敷き式の大きな利点です:
- 退去時に元に戻せる:接着していないため、フローリングを外して畳を戻せば原状回復完了
- 下地を傷つけない:釘やビスを打たないため、床下の構造に傷をつけない
- 賃貸でも導入可能:管理会社の許可が得やすい(事前確認は必須)
賃貸住宅で使用する場合は、必ず事前に管理会社や大家さんに確認を取ってください。「原状回復可能な置き敷き式フローリングを使用する」と説明すれば、許可が下りるケースが多いです。
おすすめ商品3選
市場で人気の高い置き敷き式フローリングを3つ紹介します:
| 商品名 | 価格(6畳) | 特徴 |
|---|---|---|
| アイリスオーヤマ ウッディパネル | 18,000円前後 | はめ込み式で簡単、防音性能良好、カラー豊富 |
| ニトリ フロアタイル | 15,000円前後 | 塩化ビニル製で水に強い、傷がつきにくい |
| カインズ 置き敷きフローリング | 20,000円前後 | 天然木使用で高級感、厚さ5mmで歩行感良好 |
選ぶ際のポイントは、厚さ・防音性能・デザインの3点です。マンションの場合は管理規約で定められた遮音等級(LL-45以上など)を満たす製品を選んでください。
注意点・よくある失敗
DIYで畳からフローリングに張り替える際、失敗事例から学ぶことが成功への近道です。ここでは実際によくあるミスと対策を紹介します。
根太間隔を確認せず施工
最も多い失敗は、根太の間隔を測らずに合板を張ってしまうケースです:
- 失敗の結果:歩くたびにフローリングが沈んだり、ギシギシと床鳴りが発生
- 原因:根太の間隔が45cm以上空いている箇所で、合板が支えられずたわんでいる
- 対策:畳を剥がした段階で必ず根太間隔を測定し、45cm超える場合は根太を追加する
実際のケースでは、6畳の部屋で根太間隔が60cmあった箇所にそのまま合板を張り、後から床鳴りに悩まされた例があります。修正には再度フローリングを剥がす必要があり、時間と費用が二重にかかってしまいました。
湿気対策を怠る
床下の湿気対策を省略すると、長期的にカビや腐食のリスクがあります:
- 失敗の結果:施工後1年でフローリングの裏側にカビが発生、悪臭が漂う
- 原因:床下からの湿気が合板やフローリングに吸収され、カビの温床に
- 対策:防湿シートを必ず敷設し、床下換気口が塞がれていないか確認
特に築年数が古い木造住宅や、1階の部屋では湿気が上がりやすいため、防湿シートの設置は必須と考えてください。国土交通省の住宅性能表示制度でも、床下防湿は重要な項目として位置づけられています。
壁際の隙間処理ミス
壁とフローリングの隙間処理を間違えると、見た目が悪くなります:
- 失敗の結果:壁際に大きな隙間ができてしまい、ゴミが溜まりやすくなる
- 原因:フローリングを壁にぴったり付けてしまい、木材の伸縮で浮きが発生
- 対策:壁から10mm程度の隙間を必ず確保し、巾木で隠す
木材は湿度によって伸縮するため、隙間なく施工すると夏場に膨張して浮き上がることがあります。10mmの隙間は巾木で完全に隠れるため、見た目に影響はありません。
電気工事は資格必要
床を張り替える際、コンセントの位置変更を一緒に行いたいと考える方がいますが、電気工事は電気工事士の資格が必須です:
- 無資格での作業は違法:電気工事士法により、コンセントやスイッチの移設は資格保有者のみが可能
- 火災のリスク:配線ミスによる漏電や火災の危険性がある
- 対策:コンセント移設は必ず電気工事業者に依頼する(費用は1箇所5,000円から8,000円程度)
「簡単そうだから」と無資格で電気工事を行った結果、火災が発生し、火災保険が適用されなかった事例もあります。電気工事は絶対にDIYで行わず、専門家に依頼してください。
費用目安・材料費の相場【DIY vs 業者比較】
畳からフローリングへの張り替え費用は、DIYと業者依頼で大きく異なります。ここでは6畳の部屋を基準に詳しく比較します。
DIY費用の内訳
DIYで施工する場合の詳細な費用内訳は以下の通りです:
| 項目 | 詳細 | 費用 |
|---|---|---|
| 構造用合板 | 12mm厚、910×1820mm×5枚 | 7,500円-10,000円 |
| 置き敷きフローリング | 6畳分、はめ込み式 | 15,000円-25,000円 |
| ビス・釘 | コーススレッド65mm 100本 | 500円-800円 |
| 接着剤 | 床用ボンド 1本 | 500円-800円 |
| 防湿シート | 10m巻き | 1,000円-1,500円 |
| 巾木 | 18m分(ソフト巾木) | 3,000円-5,000円 |
| 工具レンタル | インパクト・丸ノコ 2日間 | 2,000円-3,000円 |
| 消耗品 | サンドペーパー、養生テープ等 | 1,000円-2,000円 |
| 合計 | 30,500円-48,100円 |
実際には、既に持っている工具を活用したり、セール品を購入したりすることで、2万円台後半で収めることも可能です。一方、下地補強が必要な場合は追加で5,000円から1万円程度かかります。
業者依頼の相場
プロの業者に依頼した場合の費用相場は以下の通りです:
| 項目 | 費用相場(6畳) |
|---|---|
| 畳撤去・処分費 | 10,000円-15,000円 |
| 下地調整・補強 | 15,000円-25,000円 |
| フローリング材料費 | 20,000円-40,000円 |
| 施工費(工賃) | 25,000円-35,000円 |
| 巾木・見切り材 | 8,000円-12,000円 |
| 合計 | 78,000円-127,000円 |
業者に依頼する場合、一般的な相場は6畳で8万円から12万円程度です。高級なフローリング材を選んだり、床暖房を設置したりすると、さらに費用は上がります。一方で、プロの施工は仕上がりの品質や耐久性が高く、保証もつくというメリットがあります。
コストを抑えるコツ
DIYでコストを抑えるための実践的なコツを紹介します:
- 置き敷き式を選ぶ:高価な専用工具が不要で、工期も短縮できる
- ホームセンターのセールを狙う:決算期(3月・9月)やチラシのセール品を活用
- カットサービスを利用:合板のカットを店舗で行ってもらうと工具レンタル代が節約できる
- ネット通販を比較:置き敷きフローリングはネット通販の方が安い場合がある
- 畳の処分は自治体を利用:民間業者より自治体の粗大ごみ回収の方が割安(1枚300-500円)
また、DIYの大きなメリットは人件費がかからない点です。業者の施工費は材料費とほぼ同額かかるため、自分で作業することで約半額に抑えられます。
実際の施工事例【ビフォーアフター】
理論だけでなく、実際の施工事例を知ることで、DIYのイメージが具体的になります。ここでは初心者が実際に行った事例を紹介します。
6畳和室の変身例
築25年の戸建て住宅で、DIY初心者のAさん(30代男性)が行った事例です:
施工前の状況:
- 古くなった畳(10年以上使用)で、シミや日焼けが目立つ
- 和室のままでは家具のレイアウトが限定される
- 子供のおもちゃで畳が傷むのを防ぎたい
施工の流れ:
- 1日目(土曜日 8時間):畳6枚を撤去し、下地確認。根太の間隔が40cmで問題なし。合板5枚を敷設し、ビスで固定。
- 2日目(日曜日 6時間):防湿シートと断熱材を敷設。アイリスオーヤマの置き敷きフローリングをはめ込み式で設置。
- 3日目(次の土曜日 3時間):巾木の取り付けと最終調整。掃除をして完成。
作業で苦労した点:
- 合板が重く(1枚約20kg)、1人での運搬が大変だった →2日目から家族に手伝ってもらい解決
- 壁際のフローリングカットで、最初は曲がってしまった →スペーサーを使って正確に測ることで改善
- 最後の1列がぴったり入らず、5mm削る必要があった →丸ノコで慎重にカットして対応
施工後の感想:「初めてのDIYで不安でしたが、置き敷き式を選んだおかげで失敗してもやり直せるという安心感がありました。総費用は約3万円で、業者見積もりの10万円と比べて7万円も節約できました。何より自分で作った達成感が大きいです」
失敗から学んだこと
Aさんの事例とは別に、失敗事例から学べる教訓も紹介します。Bさん(40代女性)のケースです:
失敗の内容:
下地確認を省略し、畳を剥がした直後にすぐフローリングを張ってしまった結果、歩くと沈む箇所が複数発生。後から確認すると、根太の間隔が55cmもある箇所があり、合板を支えきれていなかった。
修正にかかった労力:
フローリングと合板を一度全て剥がし、根太を2本追加して再施工。追加の材料費と作業時間で、当初の2倍のコストと労力がかかってしまった。
学んだ教訓:
- 下地確認は絶対に省略してはいけない:畳を剥がしたら必ず根太間隔、湿気、腐食をチェック
- 焦らず計画的に進める:「早く終わらせたい」という気持ちから手順を飛ばすと、かえって時間がかかる
- 不安があれば専門家に相談:ホームセンターのリフォーム相談窓口などを活用すれば、無料でアドバイスがもらえる
この事例からも分かるように、下地確認と根太間隔の測定は最重要工程です。この部分を確実に行えば、初心者でも十分に成功できます。
まとめ
畳からフローリングへの張り替えは、下地の状態が良好であれば初心者でも十分にDIY可能です。この記事で解説した重要ポイントを3つにまとめます:
- 下地確認が成功の9割を決める:畳を剥がしたら必ず根太の間隔(45cm以内が理想)、湿気、腐食をチェックしてください。問題があれば補強または専門業者への依頼を検討しましょう。
- 初心者には置き敷き式フローリングが最適:接着剤不要で失敗してもやり直せる置き敷き式なら、DIY初心者でも安心して挑戦できます。原状回復も可能なため、賃貸住宅でも導入できる点が大きなメリットです。
- DIYなら費用は業者の3分の1:6畳で2万円から3万円の材料費で済むため、業者依頼(8万円から12万円)と比べて大幅なコスト削減が可能です。工具はレンタルを活用すれば初期投資も抑えられます。
次のステップとしては、まず畳を1枚剥がして下地の状態を確認することから始めてみてください。根太がしっかりしていて湿気もなければ、DIYで十分対応できます。不安がある場合は、下地補強だけ業者に依頼し、フローリング張りは自分で行うという選択肢もあります。自分の手で和室を洋室に生まれ変わらせる達成感は、何物にも代えがたい経験になるはずです。

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