和室を洋室風にしたいけれど、畳の上にクッションフロアを直接敷いても大丈夫なのか気になっていませんか?特に賃貸住宅では原状回復の問題もあり、カビやダニの発生リスクも心配ですよね。この記事では、畳の上にクッションフロアを敷く際のメリット・デメリットから、具体的な施工方法、注意すべき失敗例まで詳しく解説します。DIY初心者でも安心して取り組めるよう、必要な道具や費用目安もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
結論:畳の上にクッションフロアは敷ける(条件付き)
結論から言うと、畳の上にクッションフロアを敷くことは可能です。ただし、いくつかの重要な条件をクリアする必要があります。何も対策をせずにそのまま敷いてしまうと、カビやダニの発生、畳の劣化といった問題が起こる可能性があるため注意が必要です。
基本的には可能だが注意点あり
畳の上にクッションフロアを敷く最大の課題は通気性の確保です。クッションフロアは塩化ビニル製で通気性がほとんどないため、畳との間に湿気がこもりやすくなります。特に日本の気候では梅雨時期や夏場の湿度が高く、適切な対策をしないとカビが生えてしまうケースが少なくありません。
そのため、以下の対策が必須となります:
- 防カビシートや除湿シートを下地として使用する
- 定期的に換気を行い、湿気を逃がす
- 除湿機やエアコンで室内湿度を60%以下に保つ
- 畳の状態が良好であることを事前に確認する
これらの対策をしっかり行えば、畳の上でもクッションフロアを安全に使用できます。
賃貸なら原状回復可能な方法
賃貸住宅の場合、退去時の原状回復が大きな関心事ですよね。畳の上にクッションフロアを敷く場合、畳を傷つけずに施工できる方法を選ぶことが重要です。
原状回復できる施工方法のポイントは以下の通りです:
- 両面テープや接着剤は絶対に使わない – 畳表や畳床に跡が残ってしまいます
- 下地に保護シートを敷く – 不織布製の保護シートや防カビシートを使用
- 重ねて敷くだけの方法 – クッションフロアは自重で固定できます
- 壁際は巾木で押さえる – 取り外し可能な巾木を使用
実際に賃貸で施工した方の事例では、退去時に下地シートとクッションフロアを剥がしただけで、畳に一切傷や跡が残らず全額敷金が返還されたケースが報告されています。ただし、必ず事前に管理会社や大家さんに相談・確認することをおすすめします。
向いている畳・向いていない畳
すべての畳がクッションフロア施工に適しているわけではありません。畳の状態によっては施工を避けたほうが良い場合もあります。
施工に向いている畳の条件:
- 表替えから5年以内で状態が良好
- 凹みや大きな傷がない
- カビや変色が見られない
- 弾力性がしっかり残っている
- い草の香りがまだ残っている
施工を避けるべき畳の状態:
- 10年以上経過して劣化が進んでいる
- すでにカビが発生している
- 大きな凹みや破れがある
- 湿気を含んでいる(触ると湿っている)
- 畳床が沈み込むほど弾力がなくなっている
もし畳の状態が悪い場合は、クッションフロアを敷く前に畳の表替えや新調を検討したほうが良いでしょう。劣化した畳の上に敷いても、すぐに凹みや歪みが出てしまい、結局やり直すことになってしまいます。
畳の上にクッションフロアを敷くメリット5つ
畳の上にクッションフロアを敷くことには、工事不要で手軽に洋室化できるなど、さまざまなメリットがあります。ここでは主な5つのメリットを詳しく見ていきましょう。
和室を手軽に洋室風にできる
最大のメリットは、大掛かりな工事なしで和室を洋室風に変えられることです。畳を撤去してフローリングにするリフォームでは、畳の撤去費用、下地調整、フローリング材の施工など多くの工程が必要で、工事期間も数日かかります。
一方、クッションフロアなら:
- DIY初心者でも1日で施工可能
- 木目調やタイル調など豊富なデザインから選べる
- 洋風の家具やインテリアとの相性が良くなる
- 部屋全体の雰囲気を一新できる
実際に施工した方からは「古い和室が一気におしゃれな洋室に変わった」「友人を呼びやすくなった」という声が多く聞かれます。見た目の変化が大きいため、模様替え感覚で楽しめるのも魅力です。
工事不要で低コスト
費用面でも大きなメリットがあります。畳からフローリングへの本格的なリフォームを業者に依頼すると、6畳の部屋で10万円〜30万円程度かかることが一般的です。
一方、畳の上にクッションフロアを敷くDIYなら:
- 材料費だけで2万円〜4万円程度
- 工事費がかからない
- 特殊な工具が不要(カッターと定規があればOK)
- 失敗しても貼り直しやすい
つまり、業者依頼と比較して10万円以上のコスト削減が可能です。浮いた費用を家具やインテリアに回せるのも嬉しいポイントですね。
賃貸でも原状回復できる
前述の通り、正しい方法で施工すれば賃貸住宅でも原状回復が可能です。一般的な賃貸の退去時ルールでは、「通常使用による劣化は家主負担、入居者の故意・過失による損傷は入居者負担」とされています。
適切な下地保護をして畳を傷つけなければ、クッションフロアの設置は「模様替え」の範囲とみなされることが多いです。ただし、以下の点に注意が必要です:
- 必ず事前に管理会社に確認する – 契約書に「床材の変更禁止」などの記載がある場合も
- 写真で施工前の状態を記録 – トラブル防止のため証拠を残す
- 退去時にしっかり原状回復 – 畳の掃除も忘れずに
実際に賃貸で施工経験のある方の多くは「事前に相談したら快くOKしてもらえた」と報告しています。誠実に対応すれば問題になることは少ないようです。
掃除・手入れが楽になる
畳は目地に汚れが入り込みやすく、液体をこぼすとシミになってしまうなど、掃除やメンテナンスが大変です。一方、クッションフロアなら:
- 拭き掃除が簡単 – 水拭きも可能で清潔に保ちやすい
- ダニや埃が溜まりにくい – アレルギー対策にも効果的
- 食べこぼしや水こぼしに強い – シミになりにくい
- 掃除機がかけやすい – 表面が滑らかで引っかからない
特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、日々の掃除の手間が大幅に軽減されると好評です。また、ダニアレルギーの方にとっても、畳よりクッションフロアのほうが衛生的に管理しやすいというメリットがあります。
畳の上にクッションフロアを敷くデメリット・リスク
メリットが多い一方で、注意すべきデメリットやリスクも存在します。施工前にしっかり理解しておくことで、後悔のない選択ができるでしょう。
カビ・ダニ発生のリスク
最も注意すべきなのがカビとダニの発生リスクです。クッションフロアは通気性がほぼゼロのため、畳との間に湿気がこもりやすくなります。特に以下のような環境では注意が必要です:
- 湿度が高い地域や部屋(北向き、1階など)
- 結露しやすい窓がある部屋
- 換気が不十分な部屋
- 梅雨時期や夏場の高温多湿な時期
カビ・ダニ対策として必須の予防法:
- 防カビ・除湿シートを必ず使用 – 畳とクッションフロアの間に敷く
- 定期的な換気 – 1日2回、各15分以上窓を開けて空気を入れ替える
- 除湿機の活用 – 湿度計で60%以下を維持する
- 定期的な点検 – 3ヶ月に1回程度、端をめくって畳の状態を確認
- 重い家具を直置きしない – 通気を妨げないよう注意
実際にカビが発生してしまった事例では、「換気を怠った」「除湿対策をしなかった」というケースがほとんどです。面倒でも湿気対策は継続的に行うことが重要です。
畳が劣化しやすくなる
クッションフロアで覆われることで、畳の自然な呼吸が妨げられ、劣化が早まる可能性があります。畳は本来、湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出するという調湿機能を持っています。
しかしクッションフロアで覆うと:
- 湿気の出入りができなくなる
- 畳床の腐食が進みやすい
- い草の色褪せや変色が起こる
- 畳の寿命が短くなる可能性がある
特に長期間敷きっぱなしにする場合は、この劣化リスクが高まります。可能であれば年に1〜2回、クッションフロアを剥がして畳を天日干しすることをおすすめします。持ち家で将来的に畳を新調する予定があるなら問題ありませんが、賃貸で原状回復が必要な場合は注意が必要です。
凹みや歪みが出やすい
畳は本来、適度な弾力性と沈み込みがある素材です。その上にクッションフロアを敷くと、重い家具の下などで凹みや歪みが発生しやすくなります。
具体的には:
- ソファやベッドの脚の跡が深く残る
- 冷蔵庫や本棚など重量物の下で畳が沈む
- クッションフロアの表面が波打つように歪む
- 家具を動かすと凹み跡が目立つ
対策としては:
- 重い家具の下にコルクマットや緩衝材を敷く
- 脚が細い家具は避け、接地面積が広いものを選ぶ
- 家具の配置を定期的に変えて、同じ場所に負荷をかけ続けない
- 厚手のクッションフロア(2.5mm以上)を選ぶ
特に賃貸の場合、退去時に畳の凹みが激しいと修繕費用を請求される可能性もあるため、重量物の配置には十分注意しましょう。
賃貸で敷金が返らない可能性
適切に施工しても、管理会社によっては敷金から修繕費を差し引かれるケースがあります。これは主に以下のような場合です:
- 事前に許可を取らずに施工した
- 両面テープや接着剤で畳を傷つけた
- カビが発生して畳が使えなくなった
- 畳が大きく凹んで原状回復できない
- 契約書で床材の変更が禁止されていた
トラブルを避けるための対策:
- 施工前に必ず管理会社に書面で確認を取る(メールでのやり取りを保存)
- 施工前の畳の状態を写真や動画で記録しておく
- 退去時はしっかり清掃してから原状回復する
- 不安な場合は専門業者に相談する
国土交通省のガイドラインでは「通常使用による劣化は貸主負担」とされていますが、管理会社によって解釈が異なる場合もあります。後々のトラブルを避けるため、必ず事前確認を徹底しましょう。
畳の上に敷く前の必須チェックポイント
施工を始める前に、必ず確認しておくべきポイントがあります。これらをチェックすることで、失敗を防ぎ、快適に使い続けることができます。
畳の状態確認(カビ・凹み)
まず最初に行うべきは現在の畳の状態チェックです。以下の項目を丁寧に確認しましょう。
チェック項目:
- カビの有無 – 黒い斑点や白いカビがないか目視確認
- 変色 – 極端な色褪せや黄ばみがないか
- 凹み – 手で押して大きく沈む箇所がないか
- 湿気 – 触って湿っている、カビ臭いなどの異常がないか
- 破れ・ほつれ – 表面に大きなダメージがないか
- 虫食い – ダニやシバンムシの被害がないか
診断方法:
- 目視検査 – 部屋全体の畳を明るい場所でよく見る
- 臭い確認 – カビ臭やカビ臭がしないか嗅いでみる
- 手で押す – 各畳の中央を手で強く押して弾力を確認
- 端をめくる – 可能であれば畳の端を少し持ち上げて裏面を確認
もしカビや大きな凹みが見つかった場合は、そのまま施工せず、まず畳の修繕や交換を検討してください。問題がある状態でクッションフロアを敷くと、カビが広がったり、床が不安定になったりするリスクが高まります。
賃貸なら管理会社への確認
賃貸住宅の場合、施工前に必ず管理会社または大家さんに確認を取ることが最重要です。口頭だけでなく、後々のトラブルを避けるため、できるだけ書面やメールでのやり取りを残しましょう。
確認時のポイント:
- 具体的な施工方法を説明 – 「畳の上に保護シートを敷き、その上にクッションフロアを重ねるだけで、接着剤は使いません」
- 原状回復可能であることを強調 – 「退去時には剥がして元に戻します」
- 許可の証拠を残す – メールでのやり取りや、書面での承諾書をもらう
- 禁止事項を確認 – 「両面テープや釘の使用は禁止」などの条件を聞く
交渉のコツ:
- 「部屋をきれいに使いたいので掃除がしやすくしたい」など前向きな理由を伝える
- 「畳を傷つけない方法で行います」と安心させる
- 過去に同じ建物で許可された事例があるか聞いてみる
- 必要に応じて施工写真や図を見せて説明する
多くの管理会社は、畳を傷つけない方法であれば許可してくれる傾向にあります。ただし、古い物件や保守的な大家さんの場合は断られることもあるため、その場合は無理に施工せず別の方法を検討しましょう。
湿気・結露のチェック
部屋の湿気や結露の状況も重要なチェックポイントです。湿度が高い環境では、クッションフロアを敷いた後にカビが発生するリスクが高まります。
季節別のチェック方法:
- 梅雨時期(6月) – 湿度計で室内湿度を測定(70%以上なら要注意)
- 夏場(7-8月) – エアコンなしで数時間過ごしたときの湿度を確認
- 冬場(12-2月) – 朝起きたときに窓に結露ができているか確認
- 雨の日 – 室内に湿気がこもる感じがしないか体感する
湿度が高い部屋の特徴:
- 北向きまたは日当たりが悪い
- 1階または地下室
- 窓が少なく換気しにくい
- 周囲に湿気の原因(川、海、池など)がある
- コンクリート造で風通しが悪い
もし湿度が高い環境だと判明した場合は:
- 除湿機の導入を検討 – 常時稼働できる電気代の安いモデル
- 高性能な除湿シートを選ぶ – 吸湿・放湿性能が高いもの
- サーキュレーターで空気を循環 – 部屋の隅々まで風を送る
- 季節によっては施工を延期 – 梅雨明けや秋の乾燥時期を選ぶ
湿気対策を怠ると、わずか数ヶ月でカビが発生してしまうこともあります。環境に応じた適切な対策を講じることが、長く快適に使うための鍵となります。
必要な道具・材料リスト
畳の上にクッションフロアを敷くために必要な道具と材料をまとめました。事前にすべて揃えておくと、作業がスムーズに進みます。
クッションフロア本体と選び方
クッションフロアの選び方:
- 厚み – 1.8mm〜2.5mm程度が一般的。畳の上に敷く場合は2.3mm以上がおすすめ(厚いほど耐久性が高い)
- デザイン – 木目調、タイル調、大理石調など豊富。部屋のインテリアに合わせて選ぶ
- 機能性 – 防音、抗菌、防カビ機能付きのものを選ぶと安心
- サイズ – 部屋の広さより少し大きめ(10cm程度余裕を持たせる)を購入
おすすめの購入場所:
- ホームセンター – 実物を見て選べる、カットサービスあり
- ネット通販 – 種類が豊富、価格が安い、サンプル請求可能なショップも
- DIY専門店 – 専門スタッフに相談できる
価格目安(6畳分):
- スタンダードタイプ:8,000円〜15,000円
- 高機能タイプ:15,000円〜25,000円
下地材(防カビシート等)
畳とクッションフロアの間に敷く下地材はカビ・ダニ対策の要となる重要なアイテムです。
必須の下地材:
- 防カビシート – 防カビ加工された不織布シート。畳を湿気から守る
- 除湿シート – シリカゲルなどの吸湿素材を使用したシート。湿気を吸収・放出
- 保護シート – 畳表を傷から守る柔らかいシート
選び方のポイント:
- 吸湿性能 – 吸湿量が多いほど効果的(製品スペックを確認)
- 通気性 – 完全に密閉せず、ある程度通気性があるもの
- 繰り返し使用可能 – 天日干しで再生できるタイプがコスパ良好
- 抗菌・防カビ加工 – 長期使用には必須機能
おすすめ製品例:
- 「からっと寝」などのシリカゲル系除湿シート
- 「ダニよけシート」など防虫機能付き
- 不織布タイプの保護シート
価格目安(6畳分):
- 防カビシート:3,000円〜6,000円
- 除湿シート:5,000円〜10,000円
- 保護シート:2,000円〜4,000円
下地材をケチると後でカビが発生して大変なことになるため、ここはしっかり投資することをおすすめします。
施工用の道具
施工に必要な道具は、ほとんどが一般家庭にあるものか、100円ショップで揃うものです。
必須の道具:
- カッター – クッションフロアをカットするための大型カッター(刃は新品推奨)
- 定規(金属製) – 直線カットに必須。1m以上の長いものがあると便利
- メジャー – 部屋のサイズを測るための5m以上のもの
- 鉛筆・マーカー – クッションフロアに印をつける
- ハサミ – 下地シートをカットする
- コロコロ(粘着ローラー) – 施工前の掃除に使用
あると便利な道具:
- 地ベラ – クッションフロアを押さえて空気を抜く
- ローラー – 継ぎ目を圧着する
- カッティングマット – カット時の下敷き
- 養生テープ – 仮止めに使用(剥がしやすいタイプ)
- 軍手 – 手の保護と滑り止め
購入場所と価格:
- カッター・定規:ホームセンターで500円〜1,500円
- メジャー:100円ショップでも購入可能
- 地ベラ・ローラー:ホームセンターで300円〜1,000円
合計道具費用:2,000円〜5,000円程度
特別な工具は不要なので、DIY初心者でも気軽に挑戦できます。刃物を使う作業なので、安全に十分注意して作業しましょう。
【手順】畳の上にクッションフロアを敷く方法
それでは、実際の施工手順を詳しく解説します。初めての方でも失敗しないよう、各ステップを丁寧に説明していきます。
事前準備(畳の掃除・採寸)
STEP1:畳の掃除
- 掃除機をかける – 畳の目に沿って丁寧に埃やゴミを吸い取る
- 乾拭きする – 固く絞った雑巾で表面の汚れを拭き取る
- コロコロで仕上げ – 細かい髪の毛やペットの毛を取り除く
- 完全に乾燥させる – 湿気が残っている場合は数時間換気する
掃除が不十分だとゴミや埃が下地に挟まり、凹凸の原因になるため、念入りに行いましょう。
STEP2:部屋の採寸
- 部屋の縦横を測る – メジャーで壁から壁まで正確に測定
- 複数箇所を測る – 部屋が完全な長方形でないこともあるため、数カ所測って最大値を記録
- 図面を描く – 紙に部屋の形と寸法を書き込む
- 10cm程度余裕を持たせる – 後でカットするため、実寸より大きめにカット
測り方の注意点:
- 壁際の巾木(はばき)は含めずに床面だけを測る
- クローゼットや押入れの前は入れるか入れないか決めておく
- 柱や出っ張りがある場合は別途測定してメモ
防カビシート・下地材の設置
STEP3:下地シートの敷き込み
- シートを広げる – 防カビシート(または除湿シート)を畳の上に広げる
- 隙間なく敷く – シート同士を5cm程度重ねながら敷き詰める
- 壁際までしっかり – 端まで隙間ができないように注意
- 仮固定する – 養生テープで数カ所を軽く固定(畳に直接貼らない)
ポイント:
- シートがずれないよう、中央から外側に向かって空気を抜きながら敷く
- シートに折り目やシワができないよう平らに伸ばす
- 複数枚のシートを使う場合、継ぎ目は必ず重ねる(隙間厳禁)
- 両面テープや強力な粘着テープは畳を傷めるため使用しない
下地シートがしっかり敷けていないと、カビ予防効果が半減してしまうため、この工程は特に丁寧に行いましょう。
クッションフロアのカット・設置
STEP4:クッションフロアのカット
- クッションフロアを広げる – 平らな場所(別の部屋など)で全体を広げる
- 採寸した寸法に印をつける – 鉛筆やマーカーで切断線を引く(壁際+5cm程度の余裕を持たせる)
- 定規を当ててカット – 金属定規をしっかり押さえ、新しい刃のカッターで一気に切る
- 複数回に分けてカット – 一度で切れない場合は同じラインを2-3回なぞる
カットのコツ:
- カッターの刃は頻繁に折って新しい刃先を使う(切れ味重要)
- 定規がずれないよう、体重をかけてしっかり押さえる
- 一気に力を入れず、何度もなぞって切る
- 柱や出っ張り部分は型紙を作って慎重にカット
STEP5:クッションフロアの設置
- カットしたクッションフロアを部屋に運ぶ – 丸めて運び、部屋で広げる
- 大まかに位置を合わせる – 中央から壁際に向かって広げていく
- 空気を抜く – 地ベラやタオルで中央から外側に向かって押して空気を抜く
- 壁際を調整 – 余った部分を壁に沿わせて折り込む
設置のポイント:
- 一人で作業する場合、一辺ずつ進めると作業しやすい
- 気泡が残らないよう、中央から端に向かって何度も押し出す
- 壁との隙間は1-2mm程度空けると自然に仕上がる
- クッションフロアは温度で伸縮するため、夏場は少し余裕を持たせる
仕上げ・チェックポイント
STEP6:壁際の処理
- 余った部分をカット – 壁際に沿ってカッターで余分をカット
- 巾木に沿わせる – 巾木の下に少し入れ込むときれいに仕上がる
- 角の処理 – 部屋の角は慎重にカットして隙間ができないように
- 出入口の処理 – 敷居との段差が気になる場合は見切り材を使用
STEP7:最終チェック
- 浮きがないか確認 – 全体を手で押して浮いている箇所がないかチェック
- 隙間がないか確認 – 壁際や柱周りに隙間がないか目視確認
- 凹凸がないか確認 – ゴミや異物が挟まっていないか足で確かめる
- 継ぎ目の確認 – 複数枚使った場合、継ぎ目がきれいに合っているか
- 写真撮影 – 完成後の状態を記録しておく(賃貸の場合は特に重要)
問題があった場合の対処:
- 浮きがある → 該当箇所の空気を抜き直す
- 大きな隙間がある → カットをやり直すか、見切り材で隠す
- 凹凸がある → 一度剥がして原因(ゴミなど)を取り除く
ここまでで施工は完了です。家具を配置する前に、1日程度そのまま放置して馴染ませると、さらにきれいに仕上がります。
注意点・よくある失敗例
実際に施工した方々の失敗例から学び、同じミスを避けましょう。事前に知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
カビが生えてしまった事例
失敗事例1:梅雨時期に施工して3ヶ月後にカビ発生
- 原因:防カビシートを使わず、換気も不十分だった
- 結果:クッションフロアをめくると畳全体に黒カビが広がっていた
- 対処:畳をすべて交換することになり、費用が10万円以上かかった
失敗事例2:北向きの部屋で除湿対策なし
- 原因:日当たりが悪く湿度が高い部屋で、除湿機を使わなかった
- 結果:半年後に畳の端からカビとダニが発生
- 対処:クッションフロアと畳を撤去し、カビ除去と畳の天日干しが必要になった
予防法(再掲):
- 必ず防カビ・除湿シートを使用
- 1日2回、各15分以上の換気
- 除湿機で湿度60%以下を維持
- 3ヶ月に1回、端をめくって畳の状態を確認
- 梅雨時期や高湿度の環境では特に注意
カビは一度発生すると除去が非常に困難で、健康被害のリスクもあります。面倒でも湿気対策は継続的に行うことが重要です。
畳が凹んで床が歪んだ
失敗事例3:重いソファを直置きして畳が凹んだ
- 原因:脚の細い重量のあるソファを緩衝材なしで置いた
- 結果:ソファの脚の跡がくっきり残り、クッションフロアも波打つように歪んだ
- 対処:賃貸だったため退去時に畳の張替え費用を請求された
失敗事例4:冷蔵庫を直接置いて床が沈んだ
- 原因:キッチン隣接の和室に冷蔵庫を置き、下に何も敷かなかった
- 結果:冷蔵庫の重みで畳が大きく沈み、周囲より5cm以上低くなった
- 対処:畳を入れ替える必要があり、さらに冷蔵庫の位置を変更
予防法:
- 重い家具の下には必ず緩衝材を敷く – コルクマット、ゴムマット、専用のパッドなど
- 脚が細い家具は避ける – 接地面積が広い家具を選ぶ
- 重量物は畳の継ぎ目を避けて配置 – 継ぎ目の上は特に凹みやすい
- 定期的に家具の位置を変える – 同じ場所に負荷をかけ続けない
- 厚手のクッションフロアを選ぶ – 2.5mm以上の厚みがあるもの
賃貸で原状回復できなかった
失敗事例5:両面テープを使って畳がボロボロに
- 原因:クッションフロアがずれないよう両面テープで固定した
- 結果:退去時に剥がそうとしたら畳表が一緒に剥がれてしまった
- 対処:畳全交換で6万円を敷金から差し引かれた
失敗事例6:事前確認なしで施工してトラブル
- 原因:管理会社に連絡せずに勝手に施工した
- 結果:定期点検で発覚し、「契約違反」として退去を要求された
- 対処:交渉の末、原状回復と警告で済んだが敷金は返還されず
予防法:
- 両面テープ・接着剤は絶対に使わない
- 必ず事前に管理会社に確認を取る(書面やメールで記録)
- 施工前の状態を写真で記録
- 退去時はしっかり原状回復(掃除も含めて)
- 不安な場合は専門業者に相談
賃貸の場合、トラブルになると敷金が返らないだけでなく、追加費用を請求されることもあります。必ず正しい方法で施工し、事前確認を徹底しましょう。
費用目安・材料費の相場
畳の上にクッションフロアを敷く際の費用について、DIYと業者依頼それぞれのケースを見ていきましょう。
DIYで行う場合の総費用
6畳の部屋の場合の内訳:
| 項目 | 価格目安 |
|---|---|
| クッションフロア本体(スタンダード) | 8,000円〜15,000円 |
| 防カビシート | 3,000円〜6,000円 |
| 除湿シート | 5,000円〜10,000円 |
| 施工道具(カッター・定規等) | 2,000円〜5,000円 |
| その他消耗品(養生テープ等) | 500円〜1,000円 |
| 合計 | 18,500円〜37,000円 |
グレード別の費用:
- 低価格プラン(最低限の機能):約2万円
- スタンダードなクッションフロア
- 基本的な防カビシートのみ
- 最低限の道具
- 標準プラン(推奨):約3万円
- 防音・防カビ機能付きクッションフロア
- 防カビシート+除湿シート
- 一通りの道具
- 高品質プラン:約4〜5万円
- 高機能クッションフロア(厚手・抗菌)
- 高性能除湿シート
- 見切り材など仕上げ材も含む
コストを抑えるコツ:
- ネット通販で材料をまとめ買い(送料無料ラインを活用)
- シーズンオフ(秋冬)にセールで購入
- 道具は100円ショップも活用
- クッションフロアはサンプル請求して実物確認してから購入
業者に依頼する場合の相場
6畳の部屋の場合の費用相場:
| 業者タイプ | 費用目安 |
|---|---|
| リフォーム専門業者 | 10万円〜20万円 |
| 内装工事業者 | 8万円〜15万円 |
| 地域の工務店 | 6万円〜12万円 |
| 便利屋・出張サービス | 5万円〜10万円 |
業者依頼の内訳:
- 材料費:2万円〜4万円
- 施工費:3万円〜8万円
- 出張費・諸経費:1万円〜3万円
- 畳の状態確認・調整:無料〜2万円
業者依頼のメリット:
- プロの仕上がりで失敗がない
- 畳の状態診断もしてもらえる
- 保証がつく場合が多い
- 短時間で完了(半日〜1日)
- 重い家具の移動も依頼できる
業者依頼のデメリット:
- DIYと比べて費用が5〜15万円高い
- 業者選びに時間がかかる
- スケジュール調整が必要
- 在宅が必要(立ち会い)
DIYと業者依頼の比較:
| 項目 | DIY | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 費用(6畳) | 2〜4万円 | 6〜20万円 |
| 作業時間 | 1〜2日 | 半日〜1日 |
| 仕上がり | 技術次第 | プロ品質 |
| 保証 | なし | あり(多い) |
| 難易度 | 初心者でも可 | 依頼するだけ |
おすすめの選択:
- DIYがおすすめ:費用を抑えたい、DIYが好き、時間に余裕がある
- 業者依頼がおすすめ:確実な仕上がりを求める、時間がない、畳の状態が悪い
畳の上に敷く代替案(他の選択肢)
クッションフロア以外にも、畳の上に敷ける床材はいくつかあります。それぞれの特徴を比較して、自分に合った方法を選びましょう。
置き畳・ユニット畳
特徴:
置き畳は、既存の畳の上に重ねて敷くタイプの薄い畳です。い草製や樹脂製など種類が豊富で、洋室の一部を和風にしたい場合にも使えます。
メリット:
- 最も手軽 – 置くだけで施工完了
- 和の雰囲気を残せる – 完全に洋室化せず和洋折衷に
- 部分的な使用も可能 – 必要な場所だけに敷ける
- 原状回復が簡単 – 取り外すだけで元に戻る
- カラーバリエーション豊富 – モダンな色合いも選べる

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