「漆喰の壁に憧れるけど、初心者の自分にできるだろうか…」そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。確かに漆喰DIYは下地処理が重要で、塗り方にもコツがあります。しかし、正しい手順と適切な道具さえ揃えれば、初心者でも十分に美しい漆喰壁を作ることができます。この記事では、漆喰DIYの基礎知識から下地処理の3ステップ、実際の塗り方、そしてよくある失敗例まで、初めての方でも安心して取り組めるよう徹底解説します。
漆喰DIYを始める前に知っておくべき基礎知識
漆喰DIYに取り組む前に、まず漆喰という素材の特性を理解しておくことが成功への第一歩です。漆喰は古くから日本の住宅に使われてきた自然素材で、現代の住環境にも多くのメリットをもたらします。
漆喰の特徴とメリット
漆喰の最大の特徴は強アルカリ性であることです。この性質により、以下のような優れた効果が期待できます。
- 調湿効果:湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥時には放出することで室内環境を快適に保ちます
- 消臭・抗菌作用:アルカリ性が臭いの原因となる有機物を分解し、カビの繁殖も抑制します
- ホルムアルデヒドの吸着:シックハウス症候群の原因物質を吸着・分解する効果があります
- 不燃性:火災時にも有毒ガスを発生させず、延焼を防ぐ効果があります
- 独特の風合い:自然な質感と温かみのある仕上がりが空間に高級感を与えます
ただし、強アルカリ性という特性は肌荒れの原因にもなるため、作業時は必ずゴム手袋やビニール手袋を着用してください。目に入ると危険なので、保護メガネの使用も推奨します。
DIYに適した場所・適さない場所
漆喰は万能ではなく、施工場所によって向き不向きがあります。失敗を避けるため、以下の点を確認してください。
【DIYに適した場所】
- リビング・寝室などの居室の壁面
- 玄関ホールやクローゼット内部
- 石膏ボード下地の平滑な壁面
- 湿度変化が穏やかな場所
【注意が必要な場所】
- 浴室・洗面所:常に水がかかる場所は避けるべきです。漆喰は水に弱く、直接水がかかると剥がれや変色の原因になります
- キッチンの壁面:油汚れが付着しやすく、掃除が困難です。コンロ周りは特に避けましょう
- 天井面:初心者には難易度が高く、垂れやすいため経験を積んでから挑戦することをおすすめします
- 外壁:雨水や紫外線の影響を受けやすく、専門的な防水処理が必要です
まずは1〜2㎡程度の小さな壁面から始めて、感覚を掴んでから広い面積に挑戦するのが失敗しないコツです。
作業日数と乾燥時間の目安
漆喰DIYは「塗ったらすぐ完成」というわけにはいきません。乾燥時間を十分に確保することが、ひび割れや剥がれを防ぐ重要なポイントです。
| 工程 | 所要時間 | 乾燥時間 |
|---|---|---|
| 下地処理(清掃・パテ) | 2〜3時間 | 24時間 |
| シーラー塗布 | 1時間 | 4〜6時間 |
| 1回目(下塗り) | 3〜4時間 | 24時間以上 |
| 2回目(中塗り) | 3〜4時間 | 24時間以上 |
| 3回目(仕上げ) | 3〜4時間 | 2〜3日 |
6畳の部屋を塗る場合、作業時間だけで12〜15時間、乾燥時間を含めると最低でも5〜7日間は見込む必要があります。週末だけの作業なら2〜3週間かかると考えてください。
乾燥を早めようとエアコンや扇風機で強制的に風を当てると、表面だけ乾いて内部が乾かずひび割れの原因になります。自然乾燥を基本とし、室温15〜25℃、湿度50〜70%程度の環境が理想的です。
漆喰DIYに必要な道具・材料リスト
漆喰DIYを成功させるには、適切な道具と材料を事前に揃えることが重要です。作業中に「あれがない、これが足りない」となると効率が悪く、仕上がりにも影響します。
必須の塗装道具一覧
漆喰を塗るために最低限必要な道具は以下の通りです。初心者向けのセット商品も販売されているので、個別に揃えるのが不安な方はセット購入も検討してください。
- 左官コテ(180〜240mm):漆喰を塗り広げる主要道具。ステンレス製が扱いやすくサビにくいです
- 角コテ(小型):隅や細かい部分の仕上げに使用します
- ゴムコテ:模様を付ける際に便利です
- ローラーバケット:シーラー塗布に使用。中サイズ(20cm程度)が扱いやすいです
- 混練容器(バケツ):10L以上の容量があると作業しやすいです
- 攪拌棒または電動ドリル用攪拌アタッチメント:漆喰を均一に混ぜるために必須
- 養生テープ・マスキングテープ:床や窓枠を汚さないための保護に使います
- 養生シート・ブルーシート:床全体を覆います。厚手のものが安心です
- 保護手袋(ゴム・ビニール製):強アルカリ性の漆喰から手を守ります
- 保護メガネ:漆喰が目に入るのを防ぎます
- マスク:粉塵対策として必須です
- 雑巾・スポンジ:はみ出した漆喰をすぐに拭き取るため
これらの道具一式で5,000〜8,000円程度の初期投資が必要です。ホームセンターの漆喰コーナーで一式揃えられます。
下地処理に必要な材料
美しい仕上がりは下地処理の質で決まります。以下の材料を必ず用意してください。
- シーラー(プライマー):壁面の吸水性を調整し、漆喰の密着を高めます。水性タイプが扱いやすいです
- 壁用パテ:穴や凹凸を埋めて平滑にします。石膏ボード用がおすすめです
- パテベラ:パテを塗り広げるための道具
- サンドペーパー(#120〜#240):パテを削って平滑にします
- 下地補修材(必要に応じて):大きな穴や剥がれがある場合に使用
- 洗浄剤・ウェス:壁面の汚れを落とすために使います
下地処理材料だけで2,000〜3,000円程度です。特にシーラーは仕上がりを左右する重要な材料なので、ケチらずに適量を用意しましょう。
漆喰の種類と選び方
漆喰には大きく分けて粉末タイプと既調合タイプがあります。初心者には断然既調合タイプ(練り済み漆喰)をおすすめします。
【既調合タイプのメリット】
- 水を加えて混ぜるだけで使えるため失敗が少ない
- 粘度が調整済みで塗りやすい
- 保管が容易(未開封なら数ヶ月保存可能)
【粉末タイプのデメリット】
- 水の分量調整が難しく、初心者は失敗しやすい
- 混練に時間と労力がかかる
- ダマになりやすく均一に混ぜるのが困難
市販されている代表的な既調合漆喰には、以下のような製品があります:
- うま〜くヌレール(日本プラスター):初心者向けで扱いやすく、ホームセンターで入手しやすい
- ひとりで塗れるもん(フジワラ化学):カラーバリエーションが豊富
- MorIMORI(アトピッコハウス):自然素材にこだわった高品質タイプ
6畳の部屋(壁面約30㎡)を塗る場合、既調合漆喰が20〜25kg(10,000〜15,000円程度)必要です。3回塗りを前提に、やや多めに購入しておくと安心です。
下地処理の手順|失敗しないための3ステップ
「漆喰は下地が8割」と言われるほど、下地処理の質が仕上がりを左右します。ここを丁寧に行えば、初心者でも美しい漆喰壁を作れます。逆に手を抜くと、後でひび割れや剥がれなどのトラブルが発生します。
ステップ1:壁面の清掃と点検
まず壁面を徹底的に清掃し、漆喰が密着しやすい状態にします。見落としがちですが、この工程が不十分だと後で剥がれの原因になります。
【清掃手順】
- 掃除機で壁面のホコリを吸い取る(特に巾木との境目)
- 固く絞った雑巾で壁全体を拭く(洗剤は不要、水拭きで十分)
- 油汚れがある場合は中性洗剤を薄めた水で拭き、その後水拭き
- 完全に乾燥させる(最低2時間、できれば一晩)
【点検ポイント】
- 穴や釘跡:画鋲の穴程度なら問題ありませんが、ネジ穴やひび割れは要補修
- 剥がれやめくれ:壁紙の剥がれがあれば接着剤で補修、カビがあれば除去
- 凹凸:手で触って引っかかる部分は平滑にする必要あり
- 吸水性:水を数滴垂らして確認。すぐ吸い込むようなら吸水性が高く、シーラーが必須
- 穴や凹みにパテをやや盛り気味に充填する(パテベラを使用)
- パテベラを寝かせて表面を平らに均す(壁面より0.5mm高くても可)
- 完全に乾燥させる(通常24時間、製品によっては2〜3時間)
- サンドペーパー(#120〜#180)で表面を削り、周囲の壁面と同じ高さにする
- 削った粉を掃除機で吸い取り、固く絞った雑巾で拭く
- 再度乾燥させる(2時間以上)
- 一度に厚く盛らず、薄く2〜3回に分けて塗り重ねる(ひび割れ防止)
- パテベラは壁面に対して30〜45度の角度で当てるとムラなく塗れる
- 削る際は円を描くようにサンドペーパーを動かすと平滑になりやすい
- 周囲より凹んでいると漆喰を塗った後も目立つので、やや高めに仕上げる
- シーラーをよく攪拌する(分離していることがあるため)
- ローラーバケットにシーラーを注ぐ(容器の1/3程度)
- ローラーにシーラーを含ませ、余分な液を軽く絞る
- 下から上へローラーを転がしながら塗る(垂れ防止)
- 塗りムラがないよう、縦・横の両方向で塗る
- 隅や細かい部分はハケで塗る
- 完全に乾燥させる(製品により4〜6時間、できれば一晩)
- 吸水性が高い壁面は2度塗り推奨(1回目乾燥後に2回目)
- 塗りすぎると表面に膜ができて漆喰が密着しにくくなるので薄く均一に
- 換気を十分に行う(臭いがきついため)
- ローラーは毛足が短いタイプ(4〜6mm)が塗りやすい
- 漆喰をバケツに移し、攪拌棒で2〜3分よく混ぜる(ダマがなくなるまで)
- コテに漆喰を適量取る(コテの1/3程度、多すぎると垂れる)
- 壁の下から上へ、コテを30〜45度の角度で押し当てながら塗る
- 力を入れすぎず、軽く押し広げるイメージ(厚さ1〜2mm)
- 塗り跡は気にせず、壁全体に漆喰が乗れば良い
- 塗り終わったら24時間以上完全に乾燥させる
- 一度に広い面積を塗ろうとせず、50cm四方ずつ塗り進める
- コテの角が壁に当たらないよう、やや寝かせて使う
- 途中で漆喰が乾いてきたら霧吹きで少量加水して柔らかく保つ
- 隅や角は小さいコテを使うと塗りやすい
- 塗り残しがないか、斜めから光を当てて確認する
- 下塗りが完全に乾いたことを確認(触って粉っぽくなければOK)
- 再度漆喰を攪拌して均一にする
- 下塗りよりやや多めの漆喰をコテに取る(コテの半分程度)
- 下塗りと同様に下から上へ塗るが、今度は厚さ2〜3mmを意識
- コテを使って表面を平らに均す動作を加える
- 塗り跡を整えながら、なるべく平滑に仕上げる
- 完全に乾燥させる(24時間以上、できれば36時間)
- 一方向ではなく、縦・横・斜めと方向を変えて塗ると平滑になる
- 凹んでいる部分には漆喰を多めに乗せて周囲と同じ高さにする
- コテ跡が残っても気にしない(仕上げで修正可能)
- 厚く塗りすぎると乾燥時にひび割れるので、3mm以内に抑える
- 中塗りが完全に乾いたら、表面を軽くサンドペーパー(#240)で撫でる(ザラつき除去)
- 粉を拭き取る
- 漆喰を薄めに取り、厚さ1〜2mmで全体に塗る
- コテを寝かせて表面を撫でるように仕上げる
- 好みで模様を付ける(ゴムコテで波模様、スポンジで叩いてランダム模様など)
- 2〜3日かけて完全に乾燥させる
- 平滑仕上げ:コテを何度も往復させ、鏡のように滑らかにする
- ランダム仕上げ:コテ跡をあえて残し、自然な凹凸を楽しむ
- パターン仕上げ:ゴムコテや刷毛で規則的な模様を描く
- 模様は塗った直後(10分以内)に付けないと、乾燥して固まってしまう
- エアコンや扇風機で強制乾燥させた
- 直射日光が当たる場所で施工した
- 冬場に暖房をつけっぱなしにした
- 一度に5mm以上厚く塗った
- 凹みを埋めようと盛り上げすぎた
- シーラーを塗らなかった
- 下地が漆喰の水分を急速に吸い取った
- 部分的に厚く塗りすぎた
- 薄い部分と厚い部分が混在している
- 塗った直後に手直しを繰り返した
- 半乾きの状態でコテを当てた
- 攪拌が足りず、固まりが残っている
- バケツの底に沈殿した部分を使った
- 換気:作業中は必ず窓を開け、2方向以上の風通しを確保してください。密閉空間での作業は厳禁です
- 手袋着用:素手で触ると肌荒れ・かぶれの原因になります。ゴム手袋またはビニール手袋を必ず着用してください
- 保護メガネ:目に入ると激しい痛みを伴います。万が一入った場合は直ちに大量の水で15分以上洗い流し、眼科を受診してください
- マスク着用:漆喰の粉塵を吸い込むと喉や鼻を刺激します。特に攪拌時や削る作業時は必須です
- 養生の徹底:床に垂れた漆喰を放置すると、フローリングや畳を傷めます。作業前に必ず養生シートを敷き詰めてください
- 作業中は部屋に入れないようにしてください
- 完全に乾燥するまで(2〜3日間)は近づけない方が安全です
- 乾燥後は問題ありませんが、最初の1週間は壁を舐めたり触ったりしないよう注意してください
- 皮膚に付着:すぐに大量の水で洗い流し、石鹸で洗浄
- 目に入った:直ちに水で15分以上洗浄し、眼科受診
- 誤飲:口をすすぎ、大量の水を飲んで医師に相談
- 作業時間:DIYは準備から完成まで延べ15〜20時間かかります(業者なら1〜2日)
- 仕上がりの質:プロほど均一で美しい仕上がりは難しいかもしれません
- 失敗のリスク:材料の無駄や手直しが発生する可能性があります
- 体力的負担:天井近くの作業は想像以上に疲れます
- 下地処理が成功の8割:清掃・パテ処理・シーラー塗布を丁寧に行うことで、漆喰の密着性が高まり、ひび割れや剥がれを防げます
- 乾燥時間を守る:各工程で最低24時間の乾燥時間を確保し、焦って次の作業に進まないことが失敗を防ぐ鍵です
- 安全対策を徹底:強アルカリ性の漆喰は肌や目を傷める可能性があるため、手袋・保護メガネ・マスクを必ず着用し、十分な換気を行ってください
この段階で「思ったより壁が傷んでいる」と気づくケースも多いです。初回DIYでは想定以上に下地処理に時間がかかることを覚悟してください。私も初めて漆喰を塗った時、この清掃だけで予定の2倍の時間がかかりました。
ステップ2:凹凸の補修とパテ処理
点検で見つかった穴や凹凸を壁用パテで平滑にします。この工程を省略すると、漆喰を塗った後もデコボコが目立ちます。
【パテ処理の手順】
【パテ処理のコツ】
小さな穴なら10分程度ですが、広範囲の補修が必要な場合は半日〜1日かかることもあります。焦らず丁寧に作業してください。
ステップ3:シーラー塗布
下地処理の最終工程としてシーラー(プライマー)を塗布します。これは漆喰の密着性を高め、壁面の吸水性を調整する重要な工程です。「シーラーなしでも塗れるのでは?」と省略したくなりますが、仕上がりに大きな差が出るので必ず行ってください。
【シーラー塗布の手順】
【シーラー塗布のポイント】
シーラー塗布後の壁面を触ると、ツルッとした手触りになっているはずです。この状態が漆喰を塗る理想的な下地です。ここまでの下地処理で、すでに作業時間の30〜40%を使っていることになりますが、この時間は決して無駄ではありません。
漆喰の塗り方|初心者向け実践手順
いよいよ漆喰を塗る工程です。基本は3回塗りで、それぞれに役割があります。「早く仕上げたい」という気持ちを抑え、各回の乾燥時間を守ることが最も重要です。
1回目の塗り(下塗り)
下塗りの目的は下地と漆喰の密着性を高めることです。厚く塗るのではなく、薄く均一に広げることを意識してください。
【下塗りの手順】
【下塗りのコツ】
初心者が6畳の部屋を下塗りすると3〜4時間かかります。私も初回は手が疲れて、途中で何度も休憩を入れました。無理に一気に仕上げようとせず、自分のペースで進めてください。
2回目の塗り(中塗り)
中塗りは厚みを出して表面を平滑にする工程です。下塗りで凹凸が目立つ部分を重点的にカバーします。
【中塗りの手順】
【中塗りのコツ】
中塗りまで終わると、壁が明らかに白く滑らかになります。ここまでくれば、あと一歩で完成です。
3回目の塗り(仕上げ)
仕上げ塗りは見た目を整える最終工程です。ここで模様を付けたり、質感を調整したりします。
【仕上げ塗りの手順】
【仕上げ塗りのコツ】
仕上げ塗りが終わったら、触りたい衝動を我慢して2〜3日待ってください。完全に乾燥する前に触ると、せっかくの仕上がりが台無しになります。乾燥後は独特の質感と温かみのある白い壁が完成しているはずです。
漆喰DIYの注意点とよくある失敗
漆喰DIYは正しい手順で行えば初心者でも成功しますが、いくつかの落とし穴があります。実際によくある失敗例と対策を知っておけば、トラブルを未然に防げます。
ひび割れが起きる原因と対策
漆喰DIY最大の失敗がひび割れです。せっかく綺麗に塗っても、数日後にひびが入るとショックですよね。主な原因は以下の通りです。
【原因1:乾燥速度が速すぎる】
【対策】
自然乾燥が基本です。室温15〜25℃、湿度50〜70%の環境を保ちましょう。窓を開けて緩やかな換気は良いですが、強い風は避けてください。
【原因2:塗りが厚すぎる】
【対策】
1回の塗りは最大3mmに抑え、厚みが必要な場合は複数回に分けて塗り重ねてください。
【原因3:下地の吸水性が高すぎる】
【対策】
必ずシーラーを塗布し、吸水性が高い壁面は2度塗りしてください。
もしひび割れが発生しても、補修は可能です。ひび割れ部分を少し削り、少量の漆喰を埋め込んで表面を均せば目立たなくなります。
ムラになってしまう失敗例
仕上がりにムラがあると、せっかくの漆喰壁が素人感丸出しになってしまいます。
【原因1:塗り厚が不均一】
【対策】
コテを壁に当てる角度と力加減を一定に保ちます。斜めから光を当てて塗り厚を確認しながら作業すると良いです。
【原因2:乾燥前に何度も触りすぎた】
【対策】
一度塗ったら触らず乾燥を待つのが鉄則です。どうしても修正したい場合は、完全に乾燥してから次の塗りで調整してください。
【原因3:混練が不十分でダマがある】
【対策】
使用前に必ず2〜3分しっかり攪拌してください。電動ドリル用の攪拌アタッチメントを使うと楽で確実です。
安全面での注意事項
漆喰は自然素材ですが、強アルカリ性という性質があるため、安全対策を怠ると健康被害が出る可能性があります。
【必須の安全対策】
【子供・ペットへの配慮】
【応急処置】
安全対策を面倒くさがらず徹底することで、楽しく安全にDIYを楽しめます。
漆喰DIYの費用目安と材料費の相場
漆喰DIYの最大の魅力の一つがコスト削減です。業者に依頼するより大幅に安く仕上がりますが、実際にどれくらいの費用がかかるのか具体的に見ていきましょう。
6畳の部屋を塗る場合の総費用
6畳の部屋(壁面積約30㎡)を漆喰でDIYする場合の詳細な費用内訳は以下の通りです。
| 項目 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 漆喰本体 | 既調合タイプ20-25kg | 10,000-15,000円 |
| シーラー | 4L缶(30㎡分) | 2,000-3,000円 |
| パテ・下地材 | 壁用パテ1kg+補修材 | 1,500-2,000円 |
| 塗装道具 | コテ・バケツ・ローラーなど | 5,000-8,000円 |
| 養生材料 | テープ・シート・マスカーなど | 1,500-2,000円 |
| 保護具 | 手袋・マスク・メガネ | 1,000-1,500円 |
| その他消耗品 | 雑巾・スポンジ・サンドペーパーなど | 1,000円 |
【合計費用】
初回DIYの場合:22,000〜32,500円
2回目以降(道具が揃っている場合):15,000〜22,500円
初回は道具代がかかりますが、2回目以降は材料費だけで済むため、複数の部屋を塗る合は非常にコスパが良いです。
業者に依頼した場合との比較
同じ6畳の部屋をプロの左官業者に依頼した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
| 項目 | DIY | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 材料費 | 15,000-22,500円 | 含まれる |
| 道具費(初回のみ) | 7,000-10,000円 | 不要 |
| 施工費 | 0円(自分の労働) | 50,000-80,000円 |
| 養生・清掃 | 1,500-2,000円 | 含まれる |
| 合計 | 22,000-32,500円 | 80,000-120,000円 |
【コスト削減効果】
DIYで行うことで、50,000〜90,000円程度の節約が可能です。これは業者費用の約60〜70%削減に相当します。
【ただし考慮すべき点】
それでも、「自分で作った」という満足感と大幅なコスト削減を考えれば、DIYに挑戦する価値は十分にあります。もし失敗が不安なら、最初はクローゼットの内壁や小さな壁面で練習してから本番に臨むのがおすすめです。
まとめ
漆喰DIYは、正しい下地処理と3回塗りの手順を守れば、初心者でも十分に美しい仕上がりを実現できます。この記事で解説した重要なポイントをおさらいしましょう。
初めての漆喰DIYでは、まず1〜2㎡の小さな面積から始めて感覚を掴むことをおすすめします。天井や広い壁面は難易度が高いため、慣れてから挑戦するか、プロに依頼する選択肢も検討してください。
材料費と道具代を合わせても22,000〜32,500円程度で6畳の部屋が仕上がり、業者依頼と比べて50,000〜90,000円の節約になります。さらに、自分の手で作り上げた漆喰壁は、既製品にはない愛着と満足感をもたらしてくれます。
この記事を参考に、ぜひあなただけの素敵な漆喰壁づくりに挑戦してみてください。焦らず丁寧に作業すれば、きっと想像以上の仕上がりが待っていますよ。

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