フローリングのきしみをDIYで直す方法|原因別の対処法

夜中にトイレに行こうと廊下を歩くたびに「ギシッ、ギシッ」とフローリングがきしんで、家族を起こしてしまう…そんな経験はありませんか。フローリングのきしみは、放置すると床材の劣化が進み、修理費用が高額になる可能性があります。しかし原因によっては、数百円の材料でDIY補修が可能なケースも少なくありません。この記事では、フローリングのきしみの原因を特定する方法から、自分で直せる対処法、プロに依頼すべきケースまでを徹底解説します。賃貸にお住まいの方向けの対策もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

フローリングがきしむ4つの原因

フローリングのきしみを直すには、まず原因を正しく理解することが重要です。原因によって対処法が大きく異なるため、適切な診断が成功の鍵となります。ここでは、きしみの主な4つの原因について解説します。

床板と根太の接着不良

床板と根太(ねだ)の接着不良は、施工時の不備や経年劣化によって発生します。根太とは、床板を支える横木のことで、この根太と床板の間に隙間ができると、歩くたびに床板が動いてきしみ音が発生します。

新築から5年以内にきしみが発生した場合は、施工不良の可能性があります。一方、築10年以上経過している場合は、接着剤の劣化や木材の収縮による自然な現象と考えられます。この原因の場合、ビスでの固定やパウダー潤滑剤での対処が効果的です。

根太の浮きやたわみ

根太自体が浮いたり、たわんだりしている場合は、構造的な問題を抱えている可能性が高いです。特に以下のような症状がある場合は要注意です:

  • 歩くと床が明らかに沈み込む
  • 広範囲にわたってきしみ音がする
  • 床の一部が波打って見える

根太の浮きやたわみは、床下の湿気による木材の腐食や、そもそもの施工不良が原因です。この場合、DIYでの対処は困難で、床下から根太を補強する必要があります。放置すると床が抜ける危険性もあるため、早急にプロへの相談をおすすめします。

床材の乾燥・収縮

木質系のフローリング材は、湿度の変化によって伸縮します。特に冬場の乾燥した時期には床材が収縮し、床板同士や床板と根太の間に隙間が生じてきしみが発生します。

この原因の特徴は、季節によってきしみの程度が変わることです。冬場にきしみが強くなり、梅雨時期には収まる場合は、床材の乾燥・収縮が原因と考えられます。この場合、加湿器で室内湿度を40~60%に保つことで改善されるケースもあります。一時的な対処としては、パウダー潤滑剤やワックスでの隙間埋めが有効です。

釘・ビスの緩み

フローリングを固定している釘やビスが緩むと、床板が動いてきしみ音が発生します。これは、経年による木材の収縮や、歩行による振動で徐々に緩んでくるものです。

この原因は、最もDIYでの対処に適しています。きしむ箇所をビスで締め直すだけで、比較的簡単に改善できます。特に「ピンポイントで音がする」「特定の場所だけきしむ」という場合は、釘・ビスの緩みが原因である可能性が高いです。必要な道具も電動ドライバーとビスだけで、材料費も1,000円以内で済むことがほとんどです。

きしみの原因を特定する診断方法

フローリングのきしみを効果的に直すには、正確な原因特定が欠かせません。誤った診断のまま対処すると、かえって悪化させる可能性もあります。ここでは、自分でできる診断方法を3つご紹介します。

きしむ場所を特定する

まずは、きしみが発生する場所を正確に特定しましょう。以下の手順で確認します:

  1. 部屋をゆっくり歩き、きしむ箇所をマスキングテープでマークする
  2. 同じ場所を何度か踏んで、毎回音がするか確認する
  3. 音が鳴る方向(縦方向・横方向)を確認する

きしみが1~2箇所の特定の場所だけなら、釘・ビスの緩みや局所的な接着不良の可能性が高いです。一方、広範囲で音がする場合は、根太の問題や全体的な劣化が疑われます。スマートフォンのメモ機能やカメラで記録しておくと、後の作業がスムーズです。

床の沈み込みをチェック

きしむ箇所の沈み込みの有無を確認することで、問題の深刻度を判断できます。以下の方法で確認しましょう:

  • きしむ場所に体重をかけて、床が沈むか確認
  • 水準器や定規を使って、床の平坦性を測定
  • 目視で床が波打っていないか確認

明らかに沈み込む(5mm以上)場合は、根太の腐食や破損など構造的な問題の可能性が高く、プロへの依頼が必要です。一方、沈み込みがほとんどない(1~2mm程度)なら、表面的な接着不良やビスの緩みと考えられ、DIY対処が可能です。

特に注意すべきは、キッチンや洗面所など水回り近くの沈み込みです。これは水漏れによる根太の腐食の可能性があり、早急な対応が必要となります。

季節による変化を観察

フローリングのきしみは、湿度の影響を大きく受けます。1~2ヶ月間、以下の点を観察することで原因の特定に役立ちます:

観察項目 チェックポイント
乾燥時期(冬) きしみが強くなるか
多湿時期(梅雨) きしみが収まるか
室内湿度 40%以下だときしみやすいか

冬場に悪化し、梅雨時期に改善されるなら、床材の乾燥・収縮が主な原因です。この場合、加湿対策と組み合わせることで、根本的な改善が期待できます。逆に、季節に関係なく常にきしむ場合は、構造的な問題や施工不良の可能性が高いです。

【DIY可能】軽度なきしみの直し方

原因が特定できたら、次は実際の補修方法です。ここでは、DIYで対処可能な軽度のきしみに有効な4つの方法をご紹介します。いずれも特別な技術は不要で、ホームセンターで手に入る材料で対処できます。

パウダー潤滑剤での対処

床板同士の摩擦音を軽減するのに最も手軽なのが、パウダー潤滑剤の使用です。代表的な製品に「フロアメイト」などがあり、価格は500~800円程度です。

使用方法は非常に簡単です:

  1. きしむ箇所の床板の隙間を掃除機で清掃
  2. パウダー潤滑剤を隙間に振りかける
  3. 何度か歩いて粉を隙間に馴染ませる
  4. 余分な粉を掃除機で吸い取る

この方法は、床材の乾燥・収縮によるきしみに特に効果的です。ただし、あくまで摩擦を減らす対症療法なので、効果は3~6ヶ月程度です。定期的に再施工する必要がありますが、賃貸でも安心して使える方法として人気があります。

ビス締め直しでの固定

釘・ビスの緩みが原因の場合、最も効果的なのがビスでの締め直しです。この方法は恒久的な効果が期待できます。

必要な道具と材料:

  • 電動ドライバー
  • フローリング用ビス(長さ35~45mm、太さ3.8mm)
  • 下穴用ドリルビット(2.5~3mm)
  • 木工用パテ

作業のポイントは、下地(根太)の位置を正確に見つけることです。根太は通常、303mm(1尺)または455mm(1.5尺)間隔で配置されています。針や下地探知機で確認してから、ビスを打ち込みます。詳しい手順は後述の「DIY作業の手順」で解説します。

この方法は持ち家なら問題ありませんが、賃貸の場合は必ず管理会社に確認してください。ビス穴が原状回復義務の対象となる可能性があります。

床鳴り防止テープの使用

賃貸でも安心して使えるのが、床鳴り防止テープです。これは床板と根太の間に挟み込むことで、接触部分の摩擦を減らす製品です。

代表的な製品:

  • 「床鳴りピタッ!」(和気産業) – 約1,200円
  • 「床なり防止テープ」(ニトムズ) – 約900円

この方法は、床板を一時的に持ち上げてテープを挟み込むため、床板の端部や巾木(はばき)を外せる場所でのみ有効です。施工には多少の技術が必要ですが、原状回復が可能なため、賃貸物件で最もおすすめの方法です。

ただし、根太自体に問題がある場合や、床板の中央部でのきしみには効果が限定的です。あくまで床板と根太の接触部分の音を軽減する対策と理解してください。

ワックスでの隙間埋め

一時的な対処法として有効なのが、ワックスでの隙間埋めです。床用ワックスを厚めに塗ることで、床板の隙間を埋めて摩擦音を軽減します。

おすすめの製品:

  • リンレイ「オールワックスシート」- 約400円
  • リンレイ「ウルトラハードクリーナー」- 約1,000円

施工方法は通常のワックスがけと同じですが、きしむ箇所は2~3回重ね塗りすることがポイントです。ワックスが隙間に入り込み、床板の動きを抑えます。

この方法の効果は2~3ヶ月程度と短く、定期的な再施工が必要です。しかし、賃貸でも問題なく実施でき、コストも最小限というメリットがあります。根本的な解決にはなりませんが、「引っ越しまでの間だけ対処したい」という場合には最適な方法です。

【プロ推奨】重度なきしみのサイン

DIYでの対処が難しく、専門業者への依頼が必要なケースもあります。以下のような症状が見られる場合は、無理にDIY補修を試みず、早めにプロに相談することをおすすめします。

広範囲で音がする

部屋の大部分や複数の部屋できしみ音がする場合は、根太や大引き(おおびき)といった構造材に問題がある可能性が高いです。

このような症状の原因として考えられるのは:

  • 床下の湿気による木材の腐食
  • シロアリ被害
  • 地盤沈下による建物全体の歪み
  • 施工時の構造的欠陥

特に築20年以上の木造住宅では、床下の状態確認が必要です。床下に潜っての調査や、場合によっては床を剥がしての大規模補修が必要となるため、建築士や床施工専門業者に依頼しましょう。

業界データによると、広範囲のきしみ補修費用は30万円~100万円程度かかるケースが多いため、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。

床の明らかな沈み

歩くと5mm以上床が沈み込む場合や、目に見えて床が傾いている場合は、根太の腐食や破損が疑われます。この状態は、放置すると床が抜ける危険性もあるため、早急な対応が必要です。

特に以下の場所で沈みがある場合は要注意です:

場所 リスク
キッチン・洗面所 水漏れによる根太の腐食
外壁付近 雨漏りによる湿気
浴室の脱衣所 長年の湿気による劣化

床下からの根太交換や補強が必要で、工事費用は10万円~50万円程度が相場です。DIYでの対処は不可能であり、構造の知識を持つ専門業者への依頼が必須となります。

床材のひび割れ

フローリング材にひび割れや大きな隙間(3mm以上)がある場合は、床材自体の寿命が来ている可能性があります。この状態でビスを打ち込むと、さらに割れが広がるリスクがあります。

床材のひび割れの主な原因:

  • 経年劣化(一般的に15~20年で寿命)
  • 過度な乾燥による収縮
  • 重量物の落下による損傷
  • 床暖房の温度変化

この場合、部分的な張替えまたは全面張替えが必要です。部分張替えは3~5万円程度、全面張替えは6畳で15~30万円程度が相場です。同じ床材が廃盤になっている場合は、似た色・柄の製品を選ぶか、全面張替えを検討することになります。

張替えは専門知識と技術が必要なため、必ずフローリング施工業者に依頼してください。

必要な道具・材料

DIYでフローリングのきしみ補修を行う際に必要な道具と材料をまとめました。補修内容によって必要なものが異なるため、自分が行う作業に合わせて準備しましょう。

軽度なきしみ対策用

パウダー潤滑剤やワックスでの対処を行う場合、最小限の道具で済みます:

  • パウダー潤滑剤(500~800円)
  • 床用ワックス(400~1,000円)
  • 掃除機
  • 雑巾・モップ
  • マスキングテープ(きしみ箇所のマーク用)

これらは賃貸でも安心して使えるアイテムで、ホームセンターやオンラインショップで簡単に入手できます。総額1,500円程度から始められるため、まずはこの方法から試してみることをおすすめします。

DIY補修用

ビス締め直しでの固定を行う場合は、以下の道具が必要です:

道具・材料 価格目安
電動ドライバー 3,000~8,000円
フローリング用ビス(50本入り) 500~800円
下穴用ドリルビット(2.5mm・3mm) 300~500円
木工用パテ 300~600円
サンドペーパー(#180~#240) 200~300円

電動ドライバーをお持ちでない場合、初期投資として5,000円程度が必要ですが、今後のDIYでも活躍するため、購入を検討する価値があります。レンタル工具を利用すれば、1日500~1,000円程度で借りられる店舗もあります。

ビスはフローリング専用のものを選びましょう。一般的な木ネジでは、床材を割ってしまう可能性があります。長さは床材の厚み+根太への食い込み分で、通常35~45mmが適切です。

診断・確認用

補修前の原因特定や作業の精度向上に役立つ道具です:

  • 下地探知機(2,000~5,000円) – 根太の位置を正確に特定
  • 水準器またはレーザー水平器(1,000~3,000円) – 床の傾きを測定
  • メジャー・スケール – 根太の間隔測定
  • マーカー・鉛筆 – 作業箇所のマーキング
  • ヘッドライト(あれば便利) – 暗い場所での作業用

下地探知機は、ビスを打つ位置を正確に決めるために非常に有用です。針式(安価)と電子式(高精度)がありますが、フローリング補修なら針式でも十分です。ただし、床暖房が入っている場合は、配線・配管を傷つけないよう電子式の使用をおすすめします。

DIY作業の手順(ビス締め直しの場合)

ここでは、最も効果的で一般的なDIY補修方法であるビス締め直しの具体的な手順を解説します。作業時間は1箇所あたり15~30分程度です。

きしみ箇所の特定

まずは、補修が必要な箇所を正確に特定します:

  1. 部屋を靴下または素足でゆっくり歩き、きしむ場所を確認
  2. きしむ箇所にマスキングテープを貼る
  3. 同じ場所を何度か踏んで、音が再現されるか確認
  4. 音の方向(縦・横・斜め)をメモする

複数箇所ある場合は、音の大きい順に番号を振っておくと効率的です。また、家族にも歩いてもらい、自分では気づかなかった箇所を発見することも有効です。

スマートフォンで動画を撮影しながら歩くと、後で見返せるため便利です。特に音の発生タイミングや場所を記録しておくと、作業の際に迷いません。

下地の位置確認

ビスは必ず根太に打ち込む必要があります。根太以外の場所に打つと、床材を貫通してしまったり、効果がなかったりします:

  1. 下地探知機または針を使って、根太の位置を確認
  2. 根太は通常303mm(1尺)または455mm(1.5尺)間隔で平行に配置
  3. 1本見つけたら、間隔を測って次の根太の位置を予測
  4. 根太の位置に鉛筆で薄く印をつける

針での確認方法:目立たない場所(家具の下など)で、床板の隙間に針を差し込みます。根太があれば硬く止まり、ない場所ではスッと入ります。ただし、床暖房がある場合はこの方法は使えません。

下地探知機の使い方:電子式の場合、フローリング表面をゆっくり滑らせると、根太の位置で音や光で知らせてくれます。複数回測定して、確実に根太の中心を見つけましょう。

ビス打ち込みの実施

いよいよビスの打ち込みです。この工程が最も重要で、慎重に作業しましょう:

  1. 下穴を開ける:ビスの太さより細い(2.5~3mm)ドリルで、床材を貫通しない程度(深さ15~20mm)の下穴を開ける
  2. ビスを打ち込む:電動ドライバーの回転数を低速にし、ビスをまっすぐ打ち込む
  3. 深さ調整:ビスの頭が床面から1~2mm沈む程度まで締める
  4. 動作確認:何度か歩いて、きしみが改善されたか確認

作業のポイント:

  • 下穴は必須です。いきなりビスを打つと床材が割れるリスクがあります
  • ビスは1箇所につき1~2本で十分です。打ちすぎると床材を傷めます
  • 電動ドライバーのトルク(締め付け力)は弱めに設定し、手締めで仕上げるとより安全
  • ビスを打ち込む角度は、床面に対して垂直が基本です

もしきしみが改善されない場合は、根太を外している可能性があります。5~10cm横にずらして再度試してみましょう。

仕上げと確認

ビスの打ち込みが完了したら、見た目を整えて最終確認を行います:

  1. パテ埋め:木工用パテをビス穴に詰める(ヘラや指で押し込む)
  2. 乾燥:製品の指示時間(通常30分~1時間)待つ
  3. 研磨:サンドペーパー(#180~#240)で表面を滑らかにする
  4. 着色(必要に応じて):フローリングの色に合わせた補修用マーカーで色を合わせる
  5. 最終確認:家族全員で歩いて、きしみが改善されたか確認

パテの色選びは重要です。ホームセンターには複数の色が用意されていますが、完全に一致させるのは難しいため、やや濃いめの色を選ぶと目立ちにくくなります。乾燥すると若干色が薄くなることも考慮しましょう。

作業後24時間は、補修箇所への過度な負荷(重い家具を置くなど)は避けてください。パテやビスがしっかり固定されてから通常の使用を再開しましょう。

注意点・よくある失敗

DIYでのフローリング補修は比較的簡単ですが、いくつかの落とし穴があります。ここでは、よくある失敗例とその対策をご紹介します。

ビスの打ちすぎ

最もよくある失敗が、ビスを打ちすぎることです。「念のため」とたくさん打ち込むと、かえって床材を傷めてしまいます。

問題点:

  • 床材が割れる・ひび割れが広がる
  • 根太との固定が逆に緩くなる(木材の圧縮による)
  • 床材表面が波打つ
  • 賃貸の場合、原状回復費用が高額になる

対策:1箇所につき1~2本で十分です。きしみが改善されない場合は、ビスの数を増やすのではなく、打つ位置を変えることを優先しましょう。また、ビス同士の間隔は最低でも15cm以上空けることが重要です。

もし打ちすぎてしまった場合は、余分なビスを抜いて木工用パテで穴を埋めます。ただし、一度開けた穴の周囲は強度が低下しているため、同じ場所への再打ち込みは避けてください。

原因の誤診断

原因を見誤ると、適切な対処ができず、かえって状況を悪化させることがあります。特に以下のケースに注意が必要です:

誤診断の例 実際の原因 結果
ビスの緩みと判断 根太の腐食 ビスを打っても効果なし、さらに穴が増える
表面的な問題と判断 床下の湿気 一時的に改善しても再発、カビのリスク
乾燥・収縮と判断 構造的な沈み込み 放置により床が抜ける危険性

対策:不安な場合は、まずは最も手軽なパウダー潤滑剤から試すことをおすすめします。効果がなければ次の手段に進むという段階的なアプローチが安全です。また、「床の沈み込みが5mm以上」「広範囲できしむ」といった重度のサインがある場合は、迷わずプロに相談しましょう。

賃貸での作業

賃貸物件での補修は、原状回復義務との兼ね合いで慎重な判断が必要です。以下のような失敗例が報告されています:

  • ビスを打ち込んで退去時に原状回復費用を請求された(5~10万円)
  • 床板を外そうとして破損させてしまった
  • 床暖房の配管を傷つけて水漏れ(修理費20~50万円)

賃貸での安全な対処法:

  1. まずは管理会社に相談:経年劣化によるきしみなら、オーナー負担で修理してもらえる可能性がある
  2. 穴を開けない方法を優先:パウダー潤滑剤、ワックス、床鳴り防止テープなど
  3. ビス打ちは許可を得てから:書面で許可を得れば、退去時のトラブルを避けられる
  4. 床暖房の有無を必ず確認:床暖房がある場合は、自己判断でのビス打ちは絶対に避ける

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、通常使用による経年劣化は借主の負担にならないとされています。きしみが入居時からあった場合や、通常の使用範囲内で発生した場合は、まず管理会社に相談することが最善の対応です。

費用目安・材料費の相場

フローリングのきしみ補修にかかる費用は、DIYか業者依頼かで大きく異なります。ここでは、それぞれの費用相場を詳しく解説します。

DIY補修の場合

DIYでのきしみ補修は、非常に低コストで実施できます。以下は方法別の費用目安です:

補修方法 材料費 道具代(初回のみ) 合計
パウダー潤滑剤 500~800円 0円(掃除機のみ) 500~800円
ワックス 400~1,000円 0円(モップのみ) 400~1,000円
床鳴り防止テープ 900~1,200円 500~1,000円(工具) 1,400~2,200円
ビス締め直し 1,000~1,500円 3,000~8,000円(電動ドライバー等) 4,000~9,500円

最も経済的なのはパウダー潤滑剤で、500円程度から始められます。ただし、効果は3~6ヶ月程度なので、年間で考えると1,000~2,000円のランニングコストがかかります。

一方、ビス締め直しは初期投資がやや高いですが、一度施工すれば長期間(5~10年)効果が持続します。電動ドライバーは今後のDIYでも活用できるため、コストパフォーマンスは高いと言えます。

なお、下地探知機(2,000~5,000円)を購入する場合は追加費用が発生しますが、レンタル工具サービス(1日500~1,000円)を利用すれば節約できます。

業者依頼の場合

プロに依頼する場合の費用は、きしみの範囲や原因によって大きく変動します:

作業内容 費用相場 工期
ピンポイント補修(1~2箇所) 1万~3万円 半日~1日
部分補修(数箇所) 3万~8万円 1~2日
根太補強(床下作業あり) 10万~30万円 2~5日
部分張替え(2~3畳) 5万~15万円 1~3日
全面張替え(6畳) 15万~30万円 3~7日
根太交換を含む全面改修 50万~100万円超 1~2週間

費用に幅がある理由:

  • 床材のグレード(複合フローリング or 無垢材)
  • 作業の難易度(床暖房の有無、家具の移動など)
  • 建物の構造(木造 or RC造)
  • 地域による人件費の違い

業者に依頼する際は、必ず複数社(3社以上)から見積もりを取りましょう。価格だけでなく、「どこまで保証してくれるか」「追加費用の有無」も重要な判断基準です。

また、見積もり時に床下の状態を確認してもらうことをおすすめします。無料点検を実施している業者も多く、実際の原因を把握した上で、DIYで対処できるか、プロに任せるべきかを判断できます。

ちなみに、業界データによると、フローリング補修の相談のうち約30%はDIYで対処可能なレベルだったというデータもあります。まずは自分で原因を診断し、可能な範囲で対処してみることが賢明です。

まとめ

フローリングのきしみは、原因を正しく特定することで適切な対処が可能です。この記事の要点を3つにまとめます:

  1. 軽度のきしみはDIYで対処可能:釘・ビスの緩みや床材の乾燥・収縮が原因なら、パウダー潤滑剤やビス締め直しで500円~3,000円程度で改善できます。賃貸の場合は、穴を開けないパウダー潤滑剤やワックスでの対処を優先しましょう。
  2. 重度のきしみは必ずプロに相談:広範囲できしむ、床が5mm以上沈む、床材にひび割れがあるといった症状は、根太の腐食や構造的問題の可能性があります。DIYで無理に対処すると悪化するリスクがあるため、専門業者への依頼が必須です(費用目安:10万~100万円超)。
  3. 早めの対処が重要:きしみを放置すると、床材の劣化が進み、修理費用が高額になる可能性があります。「少しきしむ程度」のうちに、パウダー潤滑剤などの手軽な方法から試してみることをおすすめします。

次のステップとしては、まずこの記事の「きしみの原因を特定する診断方法」を参考に、自宅のフローリングの状態を確認してみてください。軽度であれば、ホームセンターでパウダー潤滑剤を購入して試してみるのが最も手軽です。もし判断に迷う場合や、重度のサインが見られる場合は、無料点検を実施している地域のフローリング補修業者に相談しましょう。早めの対処で、快適な住環境を取り戻すことができます。

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