フローリングの色を変える方法|塗装・シート・張り替え比較

「新居のフローリングが思ったより暗くて部屋が狭く見える…」「賃貸だけど床の色を変えられないだろうか?」フローリングの色は部屋の印象を大きく左右しますが、変更方法がわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実は、フローリングの色を変える方法には塗装・シート・張り替えの3つがあり、それぞれ費用・難易度・仕上がりが大きく異なります。この記事では、各工法の特徴を比較表で整理し、あなたの状況に最適な方法を明確に判断できるよう解説します。賃貸でも可能な原状回復対応の方法や、実際の失敗例から学ぶ注意点まで網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。

フローリングの色を変える3つの方法【比較表付き】

フローリングの色を変える方法は大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を理解することが、後悔しない選択の第一歩です。

費用・難易度・耐久性の比較

3つの工法を費用・難易度・耐久性・賃貸対応の4つの観点から比較しました。以下の表で全体像を把握してください。

工法 費用(6畳) 難易度 耐久性 賃貸対応 工期
塗装 1.5~3万円 5~8年 △(要相談) 3~5日
シート 2~5万円 3~5年 ◎(剥がせる) 1~2日
張り替え 8~15万円 15~20年 ×(不可) 2~4日

費用を抑えたいなら塗装、賃貸で原状回復が必要ならシート、傷みが激しく長期的な解決を求めるなら張り替えという選択が基本です。ただし、難易度や仕上がりの質感にも違いがあるため、次のフローチャートで自分に合った方法を確認しましょう。

あなたに最適な方法は?

以下のフローチャートで、あなたの状況に最適な工法を判断できます。

  1. 賃貸住宅ですか? → YES:シート / NO:次へ
  2. フローリングに傷み・腐食がありますか? → YES:張り替え / NO:次へ
  3. DIY経験がありますか? → YES:塗装 / NO:シート
  4. 木の質感を残したいですか? → YES:塗装 / NO:シート

このように、住宅の種類・フローリングの状態・DIYスキル・仕上がりの好みの4つで判断すると失敗が少なくなります。特に賃貸の場合は原状回復義務があるため、後述する「剥がせるシート」一択となるケースがほとんどです。

賃貸でもできる方法

賃貸住宅でフローリングの色を変えたい場合、原状回復可能な方法に限定されます。具体的には以下の2つが現実的な選択肢です。

  • 剥がせるタイプのフロアシート:粘着剤が床に残らない設計のシートを使用すれば、退去時に剥がすだけで原状回復できます
  • 置くだけフロアタイル:接着剤不要で敷き詰めるタイプ。重さで固定するため床を傷めません

塗装や張り替えは床材に手を加えるため、賃貸では原則NGです。ただし、大家さんや管理会社の許可が得られれば塗装も可能なケースがあります。必ず事前に書面で許可を取り、退去時の取り決めを明確にしておきましょう。無断で施工すると、原状回復費用として高額請求されるリスクがあります。

塗装でフローリングの色を変える方法

塗装は最もコストを抑えつつ木の質感を残せる方法です。DIY初心者にはやや難易度が高いですが、手順を守れば美しい仕上がりが得られます。

塗装のメリット・デメリット

塗装工法の特徴を整理します。

【メリット】

  • 費用が安い(6畳で1.5~3万円)
  • 木目の質感を活かせる
  • 色の選択肢が豊富(100色以上)
  • 既存の床材を活かせる(廃材が出ない)

【デメリット】

  • 下地処理に手間がかかる(研磨・清掃)
  • 乾燥期間が必要(3~5日間使用不可)
  • 塗りムラが出やすい
  • 定期的な塗り直しが必要(5~8年)

塗装最大の魅力はコストパフォーマンスです。材料費だけなら1万円台から始められるため、DIY好きな方には最適な選択肢と言えます。ただし、作業には根気が必要で、特に研磨作業は体力を消耗します。

必要な塗料の種類と選び方

フローリング塗装に使える塗料は主に2種類あります。

【水性ウレタン塗料】

  • 臭いが少なく室内作業に最適
  • 乾燥が早い(2~4時間)
  • 初心者でも扱いやすい
  • 耐久性はやや低め
  • 価格:3,000~5,000円/缶(1缶で6畳分)

【油性ウレタン塗料】

  • 耐久性が高い(水性の1.5倍)
  • 艶のある仕上がり
  • 臭いが強く換気必須
  • 乾燥に時間がかかる(8~12時間)
  • 価格:4,000~7,000円/缶

初めて塗装する方には水性ウレタン塗料をおすすめします。臭いが少なく扱いやすいため、失敗のリスクが低くなります。一方、頻繁に人が歩く廊下や子供部屋など、耐久性を重視する場所には油性が適しています。

作業手順(全7ステップ)

塗装の全工程を順を追って解説します。

  1. 養生:マスキングテープとビニールシートで壁・巾木を保護(30分)
  2. 清掃:掃除機とモップで床のホコリ・油分を完全除去(30分)
  3. 研磨:サンドペーパー(#180)で既存塗膜を削る(2~3時間)
  4. 下地処理:傷や隙間をパテで埋める(1時間+乾燥24時間)
  5. 1回目塗装:ローラーで薄く均一に塗る(1時間+乾燥4時間)
  6. 軽研磨:サンドペーパー(#240)で表面を滑らかに(30分)
  7. 2回目塗装:仕上げ塗り(1時間+乾燥24時間)

特に研磨作業は仕上がりを左右する最重要工程です。既存の塗膜やワックスが残っていると、新しい塗料が密着せず剥がれの原因になります。電動サンダーを使えば作業時間を半分に短縮できますが、角や隅は手作業が必要です。

実際の作業時間と乾燥期間

6畳の部屋を塗装する場合の実作業時間と待機時間の目安です。

工程 実作業 乾燥待ち
1日目 養生~研磨(4時間)
2日目 下地処理(1時間) 24時間
3日目 1回目塗装(1時間) 4時間
4日目 軽研磨~2回目塗装(1.5時間) 24時間
5日目 養生撤去(30分) 48時間(完全硬化)

トータルで3~5日間は部屋を使用できません。家具の移動や代替の生活スペース確保も含めると、週末を利用した作業がおすすめです。乾燥中に家具を戻すと塗膜が傷つくため、必ず完全硬化まで待ちましょう。

フロアシート(クッションフロア)で色を変える方法

フロアシートは最も手軽で賃貸にも対応できる工法です。DIY初心者でも1~2日で施工できます。

シート施工のメリット

シート工法が選ばれる理由を見ていきましょう。

  • 賃貸でも施工可能:剥がせるタイプなら原状回復できる
  • 短時間で完成:6畳なら1日で施工可能
  • 防音・防水効果:クッション性で足音を軽減、水回りにも最適
  • デザイン豊富:木目調・タイル調など100種類以上
  • 傷んだ床を隠せる:既存の傷や汚れをカバー

特に賃貸住宅での利用において、シートは圧倒的に有利です。退去時に剥がすだけで原状回復できるため、敷金返還のトラブルを避けられます。また、施工中の騒音が少ないため、マンションでも周囲への配慮が最小限で済みます。

シートの種類と選び方

フロアシートは厚み・粘着方式・素材で分類されます。

【厚みで選ぶ】

  • 薄型(1.8~2.3mm):既存床の凹凸が目立ちにくい、ドアの開閉に影響しない
  • 厚型(3.5mm以上):クッション性高く防音効果大、下地の傷を隠せる

【粘着方式で選ぶ】

  • 裏面粘着タイプ:剥離紙を剥がして貼るだけ、賃貸には不向き
  • 両面テープタイプ:剥がせるが手間がかかる
  • 吸着タイプ:静電気で床に吸着、最も原状回復しやすい(賃貸推奨)

賃貸の場合は吸着タイプ一択です。粘着剤を使わないため床に跡が残らず、退去時のトラブルを防げます。価格は裏面粘着より1.5倍ほど高くなりますが、敷金返還を考えれば十分にペイします。

作業手順(全5ステップ)

シート施工は塗装より遥かにシンプルです。

  1. 床の清掃:ホコリ・油分を徹底除去(30分)
  2. サイズ測定:部屋の寸法を測り、シートをカット(1時間)
  3. 仮置き:カットしたシートを床に並べて位置調整(30分)
  4. 貼り付け:端から空気を抜きながら圧着(1~2時間)
  5. 余分カット:巾木沿いをカッターで仕上げ(30分)

最大のポイントは空気の抜き方です。中央から外側へ向かって地ヘラやローラーで押し出すように貼ると、気泡が残りにくくなります。一度貼ると剥がしにくいため、仮置きで位置をしっかり確認してから本貼りしましょう。

賃貸での注意点

賃貸でシートを使う際の重要ポイントです。

  • 吸着タイプを選ぶ:粘着剤が床に残ると原状回復費用を請求される
  • 事前に管理会社に確認:禁止されているケースもある
  • 剥がし方を確認:購入時に「剥がせる」表記を必ずチェック
  • 長期間貼りっぱなしは避ける:2~3年で一度剥がして床の状態を確認

吸着タイプでも、床材の種類によっては跡が残る可能性があります。施工前に目立たない場所で試し貼りをして、剥がした時に跡が残らないか確認しておくと安心です。

張り替えでフローリングの色を変える方法

張り替えは最も本格的で耐久性の高い方法ですが、DIY難易度は非常に高く、基本的にはプロへの依頼を推奨します。

張り替えが必要なケース

以下の症状がある場合、塗装やシートでは対処できず張り替えが必要です。

  • 床が沈む・きしむ:下地の腐食が進行している
  • 板の反りや浮き:水漏れや湿気で変形している
  • 深い傷や欠け:表面処理では修復不可能
  • カビ・腐食:健康被害のリスクがある
  • 築20年以上:経年劣化で全体的に寿命

特に床が沈む症状は、フローリングだけでなく下地の構造材まで傷んでいる可能性が高く、放置すると床が抜ける危険もあります。この場合は必ず専門業者に調査を依頼しましょう。

上張り vs 既存剥がし

張り替え工法には2種類あります。

工法 費用(6畳) 工期 メリット デメリット
上張り 8~12万円 1~2日 既存床を剥がさず安価 床が3cm高くなる、下地確認不可
既存剥がし 12~20万円 3~5日 下地まで確認・補修可能 費用高、廃材処分が必要

上張りは既存のフローリングの上に新しい床材を重ねる方法で、コストを抑えられますが、床の高さが変わるためドアの調整が必要になるケースがあります。一方、既存剥がしは下地の状態を確認できるため、根本的な補修が可能です。下地に問題がある場合は既存剥がし一択となります。

DIY可能な範囲とプロ依頼の境界

張り替えDIYは以下の理由から上級者以外には推奨しません

  • 専門工具が必要:丸ノコ・釘打機など10万円超の初期投資
  • 精密な採寸・カット技術:0.5mm単位の精度が求められる
  • 下地の判断:構造的な問題を見逃すと危険
  • 騒音・粉塵:近隣トラブルのリスク
  • 廃材処分:産業廃棄物として有料処分が必要

DIYで対応できるのは「部分的な1~2枚の交換」程度です。部屋全体の張り替えは、失敗時の損失(材料費+再施工費)を考えると、最初からプロに依頼する方が結果的に安く済むケースがほとんどです。業者選びでは、3社以上から相見積もりを取り、施工実績と保証内容を必ず確認しましょう。

必要な道具・材料【方法別リスト】

各工法で必要な道具と材料を、優先度順に整理しました。

塗装に必要なもの

【必須道具(計1.5万円)】

  1. ウレタン塗料(水性推奨):3,000~5,000円
  2. ローラー+ハンドル:1,500円
  3. サンドペーパー(#180、#240):800円
  4. マスキングテープ+養生シート:1,000円
  5. パテ+ヘラ:1,200円

【あると便利(計2万円)】

  • 電動サンダー:8,000円(作業時間を半減)
  • 刷毛(細部用):500円
  • バケット+ローラー網:800円

シート施工に必要なもの

【必須道具(計3万円)】

  1. フロアシート(6畳分):20,000~40,000円
  2. カッター+替刃:800円
  3. 金属定規(1m):1,500円
  4. 地ヘラ(空気抜き用):1,000円

【あると便利】

  • ローラー(圧着用):2,000円
  • マスキングテープ:500円

張り替えに必要なもの

【必須道具(計15万円以上)】

  1. フローリング材(6畳分):50,000~100,000円
  2. 丸ノコ:20,000円
  3. 釘打機(エア式):30,000円
  4. 接着剤:5,000円
  5. バール(既存材剥がし):3,000円

張り替えは道具だけで10万円超の初期投資が必要です。1回きりの使用なら、道具を揃えるより業者依頼の方が経済的です。どうしてもDIYしたい場合は、ホームセンターの工具レンタル(丸ノコ1日1,000円程度)を活用しましょう。

注意点・よくある失敗【実例から学ぶ】

実際に起きた失敗例から、事前に防げるトラブルを学びましょう。

塗装の失敗例

【失敗例1:塗りムラで色が不均一】

  • 原因:ローラーへの塗料の含ませ方が不均一、または研磨不足
  • 対策:塗料は少量ずつ均等に含ませ、同じ方向に塗る。研磨で既存塗膜を完全除去

【失敗例2:1週間後に塗膜が剥がれた】

  • 原因:油分・ワックスが残っていて密着不良
  • 対策:研磨後、アルコールで脱脂してから塗装

【失敗例3:乾燥中に家具を戻して傷だらけ】

  • 原因:完全硬化前に荷重をかけた
  • 対策:最低48時間は家具を置かない

シートの失敗例

【失敗例1:貼った直後に気泡だらけ】

  • 原因:空気を抜きながら貼らなかった
  • 対策:中央から外側へ地ヘラで空気を押し出す。気泡ができたら針で穴を開けて抜く

【失敗例2:数ヶ月後に端が浮いてきた】

  • 原因:貼り付け時の圧着不足
  • 対策:端部は特に念入りにローラーで圧着。浮いた部分は両面テープで補修

【失敗例3:カットサイズを間違えて継ぎ目が目立つ】

  • 原因:測定ミス、またはカット時の刃のブレ
  • 対策:測定は2回確認。カットは定規をしっかり押さえて一気に引く

安全上の注意

健康被害を防ぐための重要な注意点です。

【塗装時の注意】

  • 換気は必須:窓を2ヶ所以上開けて空気の流れを作る。特に油性塗料は有機溶剤の蒸気で頭痛・めまいのリスク
  • マスク着用:防毒マスク(活性炭入り)を使用
  • 火気厳禁:油性塗料は引火性あり。暖房器具は消す

【シート施工時の注意】

  • 接着剤の換気:両面テープタイプでも臭いがこもる。窓を開けて作業
  • カッター使用時:手を切らないよう、刃の進行方向に手を置かない

【張り替え時の注意】

  • 電動工具の取扱い:丸ノコは指の切断事故が多い。必ず説明書を熟読し、安全カバーを外さない
  • 粉塵対策:防塵マスク・保護メガネ着用。作業後は掃除機で徹底清掃

特に換気不足による健康被害は深刻で、最悪の場合、意識障害を起こします。「少しくらい大丈夫」という油断が事故につながるため、必ず換気と保護具着用を徹底してください。

費用目安・材料費の相場【6畳比較】

各工法の費用を、DIYと業者依頼で比較します。

各工法のコスト比較

工法 DIY材料費 業者費用 差額
塗装 1.5~3万円 8~12万円 6~9万円
シート 2~5万円 6~10万円 4~5万円
張り替え(上張り) 8~12万円 15~20万円 7~8万円
張り替え(既存剥がし) 10~15万円 20~30万円 10~15万円

DIYのメリットは明らかに費用面です。特に塗装は、材料費だけなら業者費用の1/5程度で済みます。ただし、自分の時間コストも考慮すべきです。塗装で丸2日(16時間)かかるなら、時給換算で1,000円でも1.6万円の労働コストが発生しています。

業者依頼のメリットは、仕上がりの品質と保証です。多くの業者は1~3年の施工保証をつけているため、不具合があれば無償で修理してもらえます。DIYで失敗すると材料費が丸損になるリスクを考えると、初心者は業者依頼の方が安全です。

長期的コストパフォーマンス

耐久年数を考慮した、10年間のトータルコストを比較します。

工法 初期費用(DIY) 耐久年数 10年間の総コスト
塗装 2万円 5~8年 4万円(2回施工)
シート 3.5万円 3~5年 7~10.5万円(2~3回)
張り替え 10万円 15~20年 10万円(1回のみ)

長期的には張り替えが最もコスパが良い結果になります。ただし初期投資が大きいため、賃貸や引っ越しの可能性がある場合は不向きです。一方、塗装は10年で2回施工が必要ですが、それでもトータル4万円と安価です。ライフスタイルに応じて選択しましょう。

まとめ

この記事では、フローリングの色を変える3つの方法(塗装・シート・張り替え)について、費用・難易度・耐久性を徹底比較しました。重要なポイントを3つに整理します。

  1. 賃貸なら「剥がせるシート」一択:原状回復可能で、1~2日で施工完了。吸着タイプを選べば退去時のトラブルも回避できます
  2. コストと質感を両立なら「塗装」:DIY材料費1.5~3万円で木目を活かした仕上がり。ただし研磨・換気など手間と注意が必要です
  3. 床の傷みが激しいなら「張り替え」:耐久性15~20年で長期的にはコスパ良好。ただしDIY難易度は極めて高く、プロ依頼を強く推奨します

次のステップとしては、まずご自身の状況(賃貸/持ち家、床の状態、予算、DIYスキル)を整理し、この記事の比較表を見返して最適な工法を決定してください。DIYに挑戦する場合は、まず1畳程度の小さな範囲で試してから本格施工に進むと失敗が減ります。あなたのフローリングリフォームが成功することを願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました