「フローリングの張り替え見積もりが15万円だったけど、これって妥当な金額なの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実際、業者に依頼した場合とDIYで行った場合では、6畳の部屋でも10万円近い費用差が生まれることがあります。
この記事では、6畳のフローリング張り替えにかかる実際の費用を、業者依頼とDIY実施の両方の実例をもとに詳しく解説します。材料費・工賃・道具代の内訳から、初心者がDIYで挑戦できるかどうかの判断基準まで、具体的なデータとともにお伝えします。
フローリング張り替えの費用相場【6畳の場合】
まず、6畳のフローリング張り替えにかかる費用の全体像を把握しましょう。業者依頼とDIYでは、同じ作業内容でも費用構造が大きく異なります。
業者依頼の費用内訳
業者に依頼した場合、6畳のフローリング張り替えの費用相場は12万円〜18万円です。この金額は以下の3つの要素で構成されています。
- 材料費:3万円〜6万円(フローリング材のグレードによる)
- 人件費:5万円〜8万円(職人1〜2名、作業日数1〜2日)
- 諸経費:2万円〜4万円(既存床材の撤去・廃材処分費・運搬費)
例えば、東京都内の一般的なリフォーム業者の見積もり例では、複合フローリング材(中級グレード)を使用した場合、総額で約15万円となるケースが多いです。人件費が全体の約40%を占めており、これがDIYとの大きな費用差を生む要因になっています。
DIY実費の内訳
DIYで同じ作業を行う場合、初期投資として道具代約3万円と材料費約2万円〜4万円で、合計5万円〜7万円程度に抑えることが可能です。
- 道具代:3万円(電動丸ノコ、電動ドライバー、定規類など)
- 材料費:2万円〜4万円(フローリング材、接着剤、釘など)
- 消耗品:3,000円〜5,000円(サンドペーパー、マスキングテープなど)
ただし、この金額は道具を全て新規購入した場合です。すでに電動工具を持っている方や、ホームセンターのレンタルサービスを活用すれば、さらに1万円〜2万円のコスト削減が見込めます。
費用差が生まれる理由
業者依頼とDIYで約10万円の費用差が生まれる背景には、以下の3つの理由があります。
- 技術料(人件費)の有無:業者は職人の経験と技術に対する対価として人件費を請求します。DIYでは自分の時間を使うため、この部分が丸ごとカットされます。
- 材料の仕入れルート:業者は業務用の卸売価格で材料を仕入れられますが、一般消費者は小売価格で購入するため、材料費自体は実はあまり変わらないか、場合によっては業者の方が安いこともあります。
- 保証・アフターサービス:業者依頼の場合、施工後1〜2年の保証が付くことが多く、その分の費用も含まれています。
実例公開|6畳フローリング張り替えの実際の費用
具体的なイメージを掴んでいただくため、実際の施工事例を2つご紹介します。
業者依頼の実例(Aさん宅・東京都)
築15年の戸建て住宅で、リビング6畳のフローリング張り替えを行ったAさんのケースです。
| 項目 | 詳細 | 金額 |
|---|---|---|
| 既存床材撤去 | カーペット剥がし・廃材処分 | 25,000円 |
| 下地調整 | 不陸調整・補修 | 18,000円 |
| フローリング材 | 複合フローリング(12mm厚) | 42,000円 |
| 施工費 | 職人2名・1日作業 | 55,000円 |
| 諸経費 | 運搬費・養生費 | 12,000円 |
| 合計 | 152,000円 |
Aさんは相見積もりを3社取得した結果、この業者を選択しました。最安値の業者は13万円でしたが、口コミ評価と保証内容を重視してこの金額で決定したとのことです。作業は朝9時から夕方17時までで完了し、翌日から普通に生活できる仕上がりでした。
DIY実施の実例(当サイト施工・神奈川県)
当サイト運営者が実際に自宅の和室6畳をフローリングに張り替えた際の実費データです。
| 項目 | 詳細 | 金額 |
|---|---|---|
| 道具購入 | 電動丸ノコ・ドライバー等 | 28,000円 |
| フローリング材 | 複合フローリング(同等品) | 32,000円 |
| 接着剤・釘 | ウレタン接着剤2本・フロア釘 | 8,500円 |
| 下地材 | 合板補強材 | 6,000円 |
| 消耗品 | 養生シート・マスキングテープ等 | 3,200円 |
| 合計 | 77,700円 |
作業時間は土日2日間で合計約16時間かかりました。初心者のため、下地調整に予想以上の時間を要しましたが、完成後の満足度は非常に高く、コスト削減と同時にDIYスキルも身につけることができました。
費用対効果の比較
2つの実例を比較すると、以下の3つの視点で違いが明確になります。
- 金銭的メリット:DIYは業者依頼の約半分の費用(7.4万円削減)
- 時間的コスト:業者は1日完結、DIYは16時間(2日間)の作業時間
- 品質・保証:業者は職人仕上げ+保証付き、DIYは自己責任だが愛着が増す
時給換算すると、DIYでの作業時間16時間に対して約7万円の節約なので、時給約4,400円でDIY作業をしたことになります。この数字を高いと感じるか安いと感じるかが、DIYか業者依頼かを判断する一つの基準になるでしょう。
必要な道具・材料リスト
DIYでフローリング張り替えに挑戦する場合、事前に揃えるべき道具と材料を確認しておきましょう。
必須の道具(約3万円)
フローリング張り替えに最低限必要な道具は以下の7点です。
| 道具名 | 用途 | 参考価格 |
|---|---|---|
| 電動丸ノコ | フローリング材のカット | 8,000円〜15,000円 |
| 電動ドライバー | ビス打ち・穴あけ | 5,000円〜10,000円 |
| スライド丸ノコ定規 | 正確な直角切断 | 3,000円〜5,000円 |
| コンベックス(メジャー) | 寸法測定 | 1,000円〜2,000円 |
| ゴムハンマー | フローリング材のはめ込み | 1,500円〜3,000円 |
| スペーサー | 壁との隙間確保 | 500円〜1,000円 |
| バール | 既存床材の撤去 | 1,000円〜2,000円 |
このうち、電動丸ノコは最も重要な工具です。手ノコでも作業は可能ですが、6畳分のカット作業を手作業で行うと疲労が激しく、切断面の精度も低下します。国内メーカーのマキタやHiKOKIの製品なら、1万円前後でも十分な性能が得られます。
フローリング材の選び方
フローリング材は価格帯によって大きく3種類に分けられます。
- 無垢フローリング(高級):1坪あたり8,000円〜15,000円。天然木100%で調湿機能があり高級感がありますが、施工難易度が高く初心者には不向きです。
- 複合フローリング(中級):1坪あたり4,000円〜8,000円。合板の上に天然木の薄板を貼ったもので、最もバランスが良く初心者におすすめです。
- シートフローリング(普及):1坪あたり2,500円〜4,000円。木目調のシートを貼ったもので、コストは抑えられますが高級感には欠けます。
6畳(約10㎡=約3坪)の場合、複合フローリングで約1.2万円〜2.4万円が目安です。ホームセンターでは、ニチハや大建工業などの国内メーカー品が手に入ります。
レンタルできる道具
初期投資を抑えたい場合、以下の道具はレンタルサービスの活用がおすすめです。
- 電動丸ノコ:1日1,000円〜1,500円(2日間で3,000円)
- 床研磨機:1日3,000円〜5,000円(下地の平滑化に使用)
- エアコンプレッサー:1日2,000円〜3,000円(釘打ち機使用時)
コメリやカインズなどの大手ホームセンターでは、会員登録することで工具レンタルサービスが利用できます。電動丸ノコをレンタルすれば、道具代を約1万円削減できる計算になります。
DIY張り替えの手順【初心者向け】
ここでは、6畳のフローリングをDIYで張り替える際の基本的な手順を解説します。
既存床材の撤去
まず、現在の床材を撤去する必要があります。カーペットやクッションフロアの場合は比較的簡単ですが、既存のフローリングの場合は慎重な作業が必要です。
- 作業時間:2〜4時間(床材の種類による)
- 注意点:バールで床材を剥がす際、下地の合板まで傷つけないよう力加減に注意
- 廃材処理:自治体の粗大ゴミルールを事前確認(有料の場合が多い)
撤去作業で最も重要なのは、下地の状態確認です。撤去後に下地合板が腐食していたり、大きく傾いている場合は、DIYでの施工は難しいと判断すべきです。そのような場合は、部分的に業者に下地補修だけ依頼する選択肢もあります。
下地調整の重要性
プロの職人が必ず時間をかけて行うのが、この下地調整です。これを怠ると、完成後に床鳴りや傾斜が発生し、後から修正すると3万円以上の追加費用がかかることもあります。
- 水平確認:レーザー水平器または水準器で床の傾きをチェック(3mm以上の傾きは要調整)
- 不陸調整:へこみ部分はセルフレベリング材で埋める、出っ張り部分はサンダーで削る
- 下地補強:弱っている部分は合板を追加して強度を確保
この工程だけで半日〜1日かかりますが、仕上がりの品質を左右する最重要ポイントです。
フローリング材の施工
下地が整ったら、いよいよフローリング材を張っていきます。基本は以下の3ステップです。
- 1列目の施工:壁から10mm程度の隙間(遊び)を確保してスペーサーを挟み、まっすぐに1列目を固定します。この1列目が全体の基準になるため、水平・直角を念入りに確認してください。
- 2列目以降の施工:フローリング材の凹凸(サネ)を噛み合わせながら、ゴムハンマーで軽く叩いて密着させます。接着剤を併用する場合は、床面に薄く塗布してから材を置きます。
- カット・調整:壁際や部屋の端部分は、電動丸ノコで寸法に合わせてカットします。測定ミスを防ぐため、「測定は2回、カットは1回」の原則を守りましょう。
6畳の場合、この工程に6〜8時間程度かかります。焦らず、1列ずつ丁寧に作業を進めることが成功の鍵です。
仕上げ作業
フローリング材を全て張り終えたら、以下の仕上げ作業を行います。
- 巾木(はばき)の取り付け:壁と床の境界部分に巾木を取り付けて見た目を整えます
- 隙間の処理:壁際の隙間はコーキング材で埋めるか、巾木で隠します
- 清掃:木くずや接着剤のはみ出しを丁寧に取り除きます
- 養生期間:接着剤が完全に乾燥するまで24〜48時間は重い家具を置かないようにします
この段階で見落としがちなのが、ドアの開閉確認です。床が高くなったことでドアが床に当たる場合は、ドアの下部をカットする必要があります。
注意点・よくある失敗
DIYでフローリング張り替えを行う際、初心者が陥りやすい3つの失敗パターンをご紹介します。
下地不良による床鳴り
最も多いのが、下地調整を十分に行わなかったことによる床鳴りの発生です。歩くたびに「ギシギシ」「ミシミシ」と音が鳴る状態になり、原因の多くは以下の2つです。
- 下地合板と根太(ねだ)の固定が甘い
- フローリング材と下地の間に隙間がある
一度完成したフローリングを剥がして修正する場合、材料費・作業費合わせて3万円以上の追加コストが発生します。予防策としては、施工前に下地のビスを全て増し締めし、フローリング材の接着は接着剤とビス(または釘)の併用がおすすめです。
測定ミスで材料不足
「あと1枚足りない!」という事態は、DIY初心者に非常に多い失敗です。測定ミスやカットミスにより、購入した材料では足りなくなるケースです。
- 原因:余裕を見ずにギリギリの枚数で購入した、カット時の失敗を想定していない
- 影響:追加発注で送料がかかる、作業が中断して工期が延びる
- 対策:必要枚数の10%増しで購入する(6畳なら2〜3枚余分に)
経験者のアドバイスとしては、最初の発注時に「返品可能か」を確認しておくことです。MonotaROなどの通販サイトでは、未開封なら返品可能な場合もあります。
電動工具の扱いミス
電動丸ノコは便利な反面、扱いを誤ると怪我のリスクがあります。実際に、DIY中の指の切創で救急搬送されるケースは年間数百件報告されています。
- 危険な作業:材を手で支えながらのカット、刃の交換時の不注意
- 安全対策:必ず作業台に材を固定してからカット、保護メガネ・軍手の着用、取扱説明書の熟読
初めて電動工具を使う場合は、本番前に端材で練習することを強くおすすめします。
DIYか業者依頼か?判断基準
ここまでの情報を踏まえて、自分はDIYすべきか業者に依頼すべきかを判断するための基準を示します。
DIY推奨のケース
以下の3つの条件に当てはまる方は、DIYに挑戦する価値があります。
- 時間に余裕がある:土日2日間をフルに使える、作業が延びても問題ない
- DIY経験がある:電動工具を使ったことがある、日曜大工の経験がある
- コスト削減が最優先:10万円の節約は大きい、多少の仕上がりのムラは許容できる
特に、賃貸物件でなく持ち家であることも重要です。失敗しても自己責任で済みますし、後から修正も可能です。また、「自分で作った」という愛着と達成感は、業者依頼では得られない大きなメリットです。
業者依頼すべきケース
一方、以下の4つの状況に当てはまる場合は、業者依頼が賢明です。
- 下地に大きな問題がある:床が大きく傾いている、腐食が見られる、根太の交換が必要
- 短期間での完成が必須:引っ越しまで時間がない、イベント前に仕上げたい
- 完璧な仕上がりを求める:将来的に売却を考えている、来客が多い部屋
- 8畳以上の広い部屋:作業量が増え、初心者の限界を超える
特に、築20年以上の住宅では、見えない部分に問題が潜んでいることが多いです。そのような場合、まずは業者に現地調査を依頼し(多くは無料)、下地の状態を確認してもらってから判断するのが安全です。
部分DIYという選択肢
「全部自分で」か「全部業者に」かの二択ではなく、部分的に分担する方法もあります。
- 既存床材の撤去だけ自分で行う:業者費用を2万円削減
- 下地調整と本施工は業者、仕上げの巾木取り付けは自分で:1万円削減+DIY満足感
- 業者に1列目だけ施工してもらい、残りは自分で:基準ラインが正確になり失敗リスク減
このようなハイブリッド方式は、コストと品質のバランスを取りたい方に最適です。業者に相談する際は、「部分的な依頼も可能か」を確認してみましょう。
費用を抑える5つの方法
業者依頼する場合でも、工夫次第でコストを削減できます。具体的な5つの方法をご紹介します。
材料のグレード選択
フローリング材のグレードを1ランク下げるだけで、1万円〜2万円の節約が可能です。
- 無垢→複合:約3万円削減(6畳)
- 複合(高級)→複合(標準):約1万円削減
- 国産→輸入品:約5,000円削減(ただし品質差に注意)
実際の見た目の差は、プロでない限りほとんど気づかないレベルです。ただし、耐久性には差が出るため、10年以上使用する前提なら中級グレード以上がおすすめです。
相見積もりのコツ
業者選びで最も効果的なのが相見積もりです。3社以上から見積もりを取ることで、相場の把握と価格交渉が可能になります。
- 比較するポイント:総額だけでなく、人件費・材料費・保証内容を項目別に確認
- 交渉のコツ:「他社はA社の見積もりより2万円安かったです」と具体的に伝える
- 期待できる削減額:2〜3万円(総額の15〜20%)
ホームプロやリフォームナビなどの一括見積もりサイトを使えば、手間なく複数社の見積もりが取得できます。
時期による価格変動
リフォーム業界には閑散期があり、その時期に依頼すると値引き交渉がしやすくなります。
- 繁忙期:3〜4月、9〜10月(引っ越しシーズン)
- 閑散期:6〜8月、12〜2月(梅雨・年末年始)
- 狙い目:1〜2月は業者のスケジュールが空きやすく、5〜10%程度の値引きが期待できる
ただし、冬季は換気が難しく接着剤の乾燥に時間がかかるため、工期が延びる可能性があります。
既存床材の処分を自分で行う
廃材処分費は業者見積もりの中で意外と大きな割合を占めています。自分で処分すれば1万円〜2万円の削減が可能です。
- 方法:自治体の粗大ゴミ回収に出す、地域のリサイクルセンターに持ち込む
- 注意点:カーペットは可燃ゴミ、フローリング材は粗大ゴミ扱いが一般的
- 軽トラレンタル:1日3,000円程度で借りられるので、自分で運搬も可能
補助金・助成金の活用
バリアフリーリフォームや省エネリフォームに該当する場合、自治体の補助金が受けられることがあります。
- 対象例:段差解消(和室→フローリング)、断熱性の高いフローリング材使用
- 補助額:工事費の10〜20%(上限10万円程度)
- 確認方法:市区町村のホームページまたは窓口で「住宅リフォーム補助金」を検索
申請には事前手続きが必要なため、工事発注前に確認しましょう。
まとめ
この記事では、6畳のフローリング張り替えにかかる費用について、DIYと業者依頼の実例をもとに詳しく解説しました。重要なポイントは以下の3つです。
- 費用差は約10万円:業者依頼15万円に対し、DIY実費は5〜7万円。この差額が、自分の時間と労力に見合うかを判断しましょう。
- 下地調整が成否を分ける:DIYで最も重要なのは下地調整です。これを怠ると床鳴りや傾斜が発生し、後から3万円以上の修正費用がかかります。
- 6畳は初心者の限界ライン:8畳以上の広い部屋や、築20年以上で下地に不安がある場合は、業者依頼が安全です。
次のステップとしては、まず自宅の床の状態を確認することをおすすめします。カーペットや既存のフローリングを一部めくり、下地の合板に腐食や大きな傾きがないかチェックしてください。問題がなければDIYに挑戦する価値がありますし、不安があれば業者の無料見積もりを取得して相場を把握しましょう。
DIYでも業者依頼でも、満足できる床に仕上がることが最も大切です。この記事が、あなたの最適な選択の一助になれば幸いです。

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