クッションフロアのカット方法|壁際・角・障害物周りのコツ

クッションフロアのDIY施工で、多くの方が悩むのが「カット作業」ではないでしょうか。真っすぐ切れない、壁際の隙間ができる、障害物周りの型取りがうまくいかない…こうした失敗は、正しいカット方法を知らないことが原因です。

この記事では、初心者でも失敗しないクッションフロアのカット方法を、基本の直線カットから壁際・角・障害物周りまで順番に解説します。プロが実践する技術を写真付きで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  1. クッションフロアのカットに必要な道具
    1. 基本の切断工具:カッター・地ベラの選び方
    2. 型取り用の補助道具:コンパスカッターなど
    3. 測定・マーキング道具:メジャー・定規類
  2. 基本のカット方法|直線カットのコツ
    1. カッターの持ち方・力加減:安全な切り方
    2. 地ベラを使った直線カット:ガイドの使い方
    3. カッター刃の交換タイミング:切れ味の見極め
  3. 壁際のカット方法|隙間を作らないコツ
    1. 壁際の測り方と墨付け:2-3mm余裕の理由
    2. 地ベラを使った押し切り:プロの施工テクニック
    3. 巾木との取り合い処理:見切り方のコツ
  4. 角(内角・外角)のカット方法
    1. 内角(部屋の隅)の切り方:V字カットの手順
    2. 外角(出っ張り)の処理:逃げ切りの方法
    3. 複雑な角の型取り方法:型紙・現物合わせ
  5. 障害物周りのカット方法
    1. トイレ・洗面台の型取り:パターン転写法
    2. ドア枠・敷居の処理:切り込みの入れ方
    3. 配管・コンセント周り:穴あけのコツ
  6. カット時の注意点・よくある失敗
    1. 切りすぎによる隙間発生:修正できない失敗
    2. 下地まで切ってしまう:防止策と対処法
    3. カッターの刃折れ事故:安全な作業姿勢
  7. 必要な道具・材料リスト
    1. 必須工具(3,000円程度):最低限揃えるもの
    2. あると便利な道具:作業効率アップ
  8. 費用目安・材料費の相場
    1. 道具の購入費用:初期投資の内訳
    2. クッションフロア本体価格:1平米あたりの相場
  9. まとめ

クッションフロアのカットに必要な道具

クッションフロアのカット作業を成功させるには、適切な道具選びが重要です。安い道具で済ませようとすると、かえって作業効率が悪くなり、仕上がりも悪くなってしまいます。

基本の切断工具:カッター・地ベラの選び方

クッションフロアのカットに使用する基本的な工具は、カッターナイフと地ベラです。この2つの選び方で作業のしやすさが大きく変わります。

カッターナイフの選び方:

  • 大型カッター(L型)を選ぶ:小型カッターでは力が入りにくく、何度も刃を入れることになります
  • 替刃式で刃折機能付きのもの:切れ味が悪くなったらすぐに折って新しい刃先を使えます
  • グリップが滑りにくい素材:長時間の作業でも手が疲れにくいラバーグリップがおすすめです
  • 価格相場:500〜1,000円程度(替刃セット付き)

地ベラの選び方:

  • 幅15〜18cmのステンレス製:クッションフロアの厚みに対応できる適度な硬さが必要です
  • 刃先が真っすぐなもの:歪んでいると直線カットができません
  • 柄がしっかりしているもの:力を入れてガイドとして使うため、柄が弱いと折れる危険があります
  • 価格相場:800〜1,500円程度

カッターの刃は5〜10回カットするごとに折って新しい刃先を使うのが鉄則です。切れ味が悪いと余計な力が必要になり、怪我の原因にもなります。

型取り用の補助道具:コンパスカッターなど

複雑な形状をカットする際は、型取り用の補助道具があると作業がスムーズです。

  • コンパスカッター:円形や曲線のカットに使用。配管周りの穴あけに便利(1,500〜3,000円)
  • 型紙用の厚紙:障害物周りの複雑な形状を一度型紙で試してから本番カット(100円ショップで購入可)
  • チョーク・マーキングペン:クッションフロア裏面への墨付け用(水性がおすすめ)
  • パターンゲージ:不規則な形状をそのまま転写できる便利ツール(1,000〜2,000円)

特に初心者の方は、型紙で練習してから本番のクッションフロアをカットすることをおすすめします。切りすぎは取り返しがつかないため、慎重さが何より重要です。

測定・マーキング道具:メジャー・定規類

正確な測定とマーキングが、美しい仕上がりの基本です。

  • コンベックス(メジャー):5m以上の長さがあるもの。JIS規格品を選ぶと誤差が少ないです(800〜1,500円)
  • 差し金(曲尺):直角の確認や短い直線の墨付けに使用(500〜1,000円)
  • 長尺定規:1m以上のステンレス定規があると直線カットのガイドに便利(1,000〜2,000円)
  • 水平器:巾木のラインを確認する際に使用(1,000円程度)

測定は必ず2〜3回繰り返して確認してください。「測るのは何度でも、切るのは一度だけ」という格言を忘れずに。

基本のカット方法|直線カットのコツ

まずは基本となる直線カットの技術を身につけましょう。この技術がすべての応用カットの土台になります。

カッターの持ち方・力加減:安全な切り方

カッターの持ち方と力加減を間違えると、怪我や失敗の原因になります。

正しいカッターの持ち方:

  • 鉛筆持ちではなく、グリップ全体を握る「包丁持ち」が基本
  • 人差し指を刃の背に添えると、力が均等に伝わります
  • 手首を固定し、肘から肩にかけての動きでカット
  • カッターの刃は30〜45度の角度で材料に当てる

力加減のコツ:

  • 一度で切り抜こうとしない:クッションフロアは2〜3回に分けてカットするのが基本
  • 1回目は軽く筋を入れる程度(全体の1/3の深さ)
  • 2回目で半分くらいまで切り込む
  • 3回目で切り抜く(無理に力を入れず、スーッと引くイメージ)

力を入れすぎると下地まで傷つけてしまうため、特に賃貸住宅では注意が必要です。クッションフロアの下に厚紙やカッティングボードを敷くと、下地を保護できます。

地ベラを使った直線カット:ガイドの使い方

プロの仕上がりに近づける最大のコツが、地ベラをガイドにする方法です。

地ベラを使った直線カットの手順:

  1. カットしたいラインに地ベラをしっかり押し当てる
  2. 地ベラの端にカッターの刃を沿わせる
  3. 地ベラをずらさないよう、反対の手でしっかり固定
  4. 地ベラに沿ってカッターを引く(押すのではなく引く)
  5. 同じ動作を2〜3回繰り返す

成功のポイント:

  • 地ベラは体重をかけて動かないよう固定する
  • カッターは必ず地ベラに密着させて動かす
  • 途中で止めずに、一気に引き切る
  • 長い直線は、地ベラを少しずつずらしながら作業

地ベラの使い方に慣れると、定規よりも正確で安全な直線カットができるようになります。特に壁際のカットでは必須のテクニックです。

カッター刃の交換タイミング:切れ味の見極め

カッターの切れ味は、仕上がりの美しさと安全性の両面で重要です。

刃を交換すべきサイン:

  • 同じ箇所を2回カットしても切れない
  • カット面がガタガタになる
  • カッターを引く際に引っかかる感じがする
  • 余計な力が必要になる

推奨交換頻度:

  • 直線カット:5〜10回ごと
  • 曲線カット:3〜5回ごと(曲線は刃が傷みやすい)
  • 厚手のクッションフロア:3〜5回ごと

切れ味が悪い刃を使い続けると、余計な力が必要になり、カッターが滑って怪我をする危険があります。替刃は安価なので、惜しまずに頻繁に交換してください。

刃を折る際は、カッターに付属の刃折器を使うか、ペンチで挟んで折ります。床に落とした刃が後で刺さる事故もあるため、折った刃はすぐに回収してください。

壁際のカット方法|隙間を作らないコツ

クッションフロア施工で最も難しいのが壁際のカットです。隙間ができると見た目が悪くなるだけでなく、そこからゴミが入り込む原因にもなります。

壁際の測り方と墨付け:2-3mm余裕の理由

壁際のカットで重要なのが、ピッタリ合わせようとしないことです。

正しい壁際の測り方:

  1. 壁からクッションフロアの端までの距離を3箇所以上測定
  2. 壁は完全に真っすぐではないため、最も短い寸法を基準にする
  3. 測定値に2〜3mm余裕を持たせる(例:測定値58cmなら58.2cmでカット)
  4. クッションフロア裏面に墨付け(表面にマーキングすると後が残る)

なぜ2-3mm余裕を持たせるのか:

  • 壁は微妙に歪んでいるため、ピッタリ合わせると場所によって隙間ができる
  • 巾木(幅木)が2〜3mmの隙間をカバーしてくれる
  • クッションフロアは温度変化で若干伸縮するため、ピッタリだと波打つ
  • 切りすぎた場合の修正が不可能だが、小さい隙間なら調整可能

大きめに切って、少しずつ調整する」が壁際カットの鉄則です。一度に本番カットせず、仮置きして確認しながら進めましょう。

地ベラを使った押し切り:プロの施工テクニック

壁際の最終カットは、地ベラを使った「押し切り」という技法を使います。

押し切りの手順:

  1. クッションフロアを壁際まで仮置き
  2. 地ベラを壁とクッションフロアの間に差し込む
  3. 地ベラでクッションフロアを壁に押し付けながら折り目をつける
  4. できた折り目に沿ってカッターでカット
  5. カット後、壁際に押し込んで仕上げる

プロが実践するコツ:

  • 地ベラは壁に対して90度に立てる(斜めだと正確な折り目がつかない)
  • 折り目をつける際は、地ベラを少しずつずらしながら全体に筋を入れる
  • カットは折り目の外側(壁側)を切る(内側を切ると短くなりすぎる)
  • 巾木がある場合は、巾木の下端に地ベラを当てて折り目をつける

この技法をマスターすると、壁際の隙間がほぼゼロの美しい仕上がりになります。ただし、最初は型紙で練習してから本番に臨むことをおすすめします。

巾木との取り合い処理:見切り方のコツ

巾木(はばき)との取り合いは、仕上がりの美しさを左右する重要なポイントです。

巾木がある場合の処理方法:

  • 理想は巾木を一旦外してクッションフロアを壁際まで入れ込む(最も美しい仕上がり)
  • 巾木が外せない場合は、巾木の下端ギリギリまでクッションフロアを入れる
  • 地ベラを巾木の下に差し込んで、クッションフロアを押し込む
  • わずかな隙間は巾木が隠してくれるため、2mm程度は許容範囲

巾木がない場合(賃貸物件など):

  • 壁際は必ず1〜2mm程度の隙間を作る(ピッタリだと浮きの原因)
  • 隙間が気になる場合は、後から巾木用のソフト幅木を貼る
  • コーキング材での埋めは、後で剥がせないため賃貸では避ける

巾木の取り外しができる場合は、施工前に外しておくことで作業効率が格段に上がり、仕上がりも美しくなります。マイナスドライバーと金槌があれば外せることが多いです。

角(内角・外角)のカット方法

部屋の角は、クッションフロアカットの中で最も技術が必要な部分です。ここでの失敗が最も目立つため、慎重に作業しましょう。

内角(部屋の隅)の切り方:V字カットの手順

部屋の隅(内角)は、V字カットという技法を使います。

V字カットの手順:

  1. クッションフロアを角に仮置き(壁に沿わせず、少し余裕を持たせて)
  2. 角の頂点に向かって、45度の切り込みを入れる
  3. 切り込みは角の頂点から2〜3cm手前で止める(いきなり頂点まで切らない)
  4. 切り込みを入れたことで、クッションフロアが壁に沿うようになる
  5. 両側の壁際を地ベラで押し切り
  6. 最後に角の頂点部分を微調整してカット

失敗しないポイント:

  • いきなり頂点まで切り込まない(切りすぎは修正不可能)
  • 最初の切り込みは控えめに、徐々に調整する
  • 角の頂点は最後の最後に仕上げる
  • 巾木がある場合、V字の頂点は巾木の下に隠れる位置でOK

内角のカットは「少しずつ」が鉄則です。一度切りすぎると隙間ができてしまい、巾木でも隠しきれなくなります。

外角(出っ張り)の処理:逃げ切りの方法

柱や出っ張りなど、外角の処理には「逃げ切り」という技法を使います。

逃げ切りの手順:

  1. クッションフロアを出っ張りに仮置き
  2. 出っ張りの角から、斜め45度に切り込みを入れる
  3. 切り込みは出っ張りの奥まで届くように
  4. 切り込みを入れると、クッションフロアが出っ張りを包み込むように配置できる
  5. 両側を壁際カットの要領で仕上げる

外角カットの注意点:

  • 切り込みの角度は45度よりやや浅め(40度程度)にすると、後で調整しやすい
  • 切り込みは一気に入れず、少しずつ延ばす
  • 出っ張りの角は最も目立つ部分なので、特に慎重に
  • 巾木がない場合、角の処理が特に重要(1mm単位での調整が必要)

外角は内角より難易度が高いため、必ず型紙で練習してから本番のクッションフロアをカットしてください。

複雑な角の型取り方法:型紙・現物合わせ

不規則な形状の角や、複数の角が連続する箇所は、型紙を使った型取りが確実です。

型紙を使った型取りの手順:

  1. 100円ショップの厚紙(A3サイズ以上)を用意
  2. 型紙を実際の床に置き、壁や角の形状に沿ってマーキング
  3. マーキングに沿って型紙をカット
  4. 型紙を再度現場に置いて、形状が合っているか確認
  5. ズレがあれば型紙を修正
  6. 完成した型紙をクッションフロア裏面に当て、型を写す
  7. 写した線に沿ってクッションフロアをカット

型紙を使うメリット:

  • 何度でも修正できる(本番のクッションフロアを無駄にしない)
  • 複雑な形状も正確に再現できる
  • 作業の失敗リスクを大幅に減らせる
  • 初心者でもプロ並みの仕上がりになる

型紙での型取りは、一見手間に思えますが、結果的に最も確実で早い方法です。特に初めてのクッションフロア施工では、必ず型紙を使うことをおすすめします。

障害物周りのカット方法

トイレや洗面台、配管など、障害物周りのカットは最も難易度が高い作業です。ここでの失敗が最も目立つため、特に慎重に進めましょう。

トイレ・洗面台の型取り:パターン転写法

トイレや洗面台など、大きな障害物の周りはパターン転写法が効果的です。

パターン転写法の手順:

  1. パターンゲージ(針状のピンが並んだ型取り工具)を用意
  2. パターンゲージを障害物の形状に押し当てる
  3. 形状がそのままゲージに転写される
  4. 転写された形状をクッションフロア裏面に写す
  5. 写した線に沿ってカット

パターンゲージがない場合の代替法:

  • 厚紙で型紙を作り、少しずつ調整しながら形状を再現
  • 障害物の形状をメジャーで細かく測定し、方眼紙に書き起こす
  • 新聞紙を障害物に押し当て、形状を写し取る(荒い精度だが参考になる)

トイレ周りの注意点:

  • 便器の底面は完全な円形ではなく、若干歪んでいることが多い
  • 型取りの際は、便器と床の接地面ギリギリを測定
  • カットは測定線より1〜2mm内側で行う(便器に隠れる部分を作る)
  • トイレ便器を一旦外せる場合は外した方が作業が格段に楽になる

トイレや洗面台周りは、一度失敗すると目立つため、型紙での練習を強くおすすめします。

ドア枠・敷居の処理:切り込みの入れ方

ドア枠や敷居との取り合いは、切り込みを入れて処理します。

ドア枠への切り込み手順:

  1. クッションフロアをドア枠まで仮置き
  2. ドア枠の厚み分、クッションフロアに直角の切り込みを入れる
  3. 切り込みの深さはドア枠の奥行きと同じ
  4. 切り込みを入れることで、クッションフロアがドア枠の下に入る
  5. ドア枠に沿って余分な部分をカット

敷居との取り合い:

  • 敷居の高さまでクッションフロアを立ち上げるのが理想
  • 立ち上げ部分は1〜2cm程度(高すぎるとつまずく)
  • 敷居の端部に沿って、L字にカット
  • 立ち上げ部分は敷居に沿って折り曲げ、両面テープで固定

失敗しないコツ:

  • 切り込みは必ず直角に入れる(斜めだと隙間ができる)
  • 切り込みの位置を間違えると、やり直しが効かない
  • 不安な場合は、型紙で位置を確認してから本番カット

ドア枠との取り合いは、ドア枠の下にクッションフロアが隠れるように施工するのがプロの仕上がりです。

配管・コンセント周り:穴あけのコツ

配管やコンセント周りの穴あけは、最も慎重さが必要な作業です。

配管周りの穴あけ手順:

  1. 配管の直径をノギスまたはメジャーで正確に測定
  2. 測定値に2〜3mm余裕を持たせた直径で穴をあける(ピッタリだと入らない)
  3. 穴の中心位置を正確にマーキング
  4. コンパスカッターで円を描く
  5. 円に沿ってカッターでカット
  6. クッションフロアを配管に通して確認
  7. きつい場合は少しずつ穴を広げる

コンセント周りの処理:

  • コンセントプレートは一旦外す
  • コンセントボックスの形状に合わせて四角くカット
  • カット部分はコンセントプレートで隠れる範囲内(多少ガタガタでもOK)
  • プレートを戻せば、カット部分は見えなくなる

穴あけの失敗を防ぐポイント:

  • 小さめに開けて、徐々に広げる(大きすぎると隙間が目立つ)
  • 配管の位置は床からの高さも正確に測定
  • クッションフロアを配管に通す際、無理に引っ張らない(破れる)
  • 配管周りの隙間は、パテやコーキング材で埋めることも可能(賃貸は注意)

配管周りは多少の隙間があっても、後から調整可能です。最初から完璧を目指さず、慎重に進めてください。

カット時の注意点・よくある失敗

ここまで解説したカット方法を実践しても、注意点を知らないと失敗することがあります。よくある失敗例と対処法を確認しましょう。

切りすぎによる隙間発生:修正できない失敗

クッションフロアカットで最も多い失敗が「切りすぎ」です。

切りすぎが起きる原因:

  • 一度に本番カットしてしまう
  • 測定ミス(メジャーの読み間違い、記憶違い)
  • カッターの刃が斜めに入り、想定より深く切れる
  • 型取りをせず、目分量でカット

切りすぎた場合の対処法(限定的):

  • 1〜2mm程度の隙間:巾木で隠れる範囲なら許容範囲
  • 3〜5mm程度の隙間:ソフト幅木や見切り材で隠す(賃貸は大家に相談)
  • 5mm以上の隙間:パテやコーキング材で埋める(ただし見た目が悪い)
  • 致命的な失敗:その部分のクッションフロアを買い直して張り替え

切りすぎを防ぐ鉄則:

  • 大きめに切って、少しずつ調整する」を徹底
  • 測定は必ず2〜3回繰り返す
  • 不安な箇所は型紙で練習
  • 「測るのは何度でも、切るのは一度だけ」を肝に銘じる

切りすぎは取り返しがつかない失敗です。慎重すぎるくらいでちょうど良いのです。

下地まで切ってしまう:防止策と対処法

カッターの力加減を間違えると、下地まで傷つけてしまいます。

下地を傷つける原因:

  • 一度で切り抜こうと力を入れすぎる
  • カッターの刃が新しすぎて切れすぎる
  • 下地を保護せずにカット
  • カッターの角度が垂直すぎる(90度に近いと下地まで届く)

下地を傷つけた場合の影響:

  • 賃貸住宅:退去時の原状回復費用が発生する可能性
  • フローリング下地:傷から湿気が入り、腐食の原因に
  • コンクリート下地:表面が削れても影響は少ないが、見た目が悪い

下地を傷つけない対策:

  • カットする部分の下に厚紙やカッティングボードを敷く
  • カッターは2〜3回に分けて切る(一度で切り抜かない)
  • 力加減を確認しながら作業
  • カッターの刃の角度を30〜45度に保つ(垂直にしない)

特に賃貸住宅では、下地を傷つけないよう細心の注意を払ってください。カッティングボードは数百円で購入できるので、必ず用意しましょう。

カッターの刃折れ事故:安全な作業姿勢

カッター作業での怪我は意外と多いです。安全対策を徹底しましょう。

カッター事故が起きる原因:

  • 切れ味の悪い刃を使い続け、余計な力が必要になる
  • カッターの進行方向に手がある
  • 不安定な姿勢での作業
  • 床に落ちた刃を踏んでしまう

安全な作業姿勢:

  • カッターの進行方向に手を置かない(滑った時に刺さる)
  • カッターは必ず手前に引く(押すと力が入りすぎて危険)
  • 不安定な姿勢での作業は避ける(しゃがむ、膝をつくなど安定した姿勢)
  • カッターの刃は使わない時は必ず収納
  • 作業中断時もカッターを放置しない

折れた刃の処理:

  • 折った刃はすぐに回収し、専用の刃収納ケースに入れる
  • 床に落とした刃は必ず拾う(後で踏むと危険)
  • 作業終了後、床を掃除機で吸って刃の取り残しがないか確認
  • 刃の廃棄は厚紙などに包んで「危険」と表示してゴミに出す

DIY作業での怪我は自己責任です。安全第一で、焦らず慎重に作業してください。

必要な道具・材料リスト

ここまで解説した作業に必要な道具と材料を、予算別に整理します。

必須工具(3,000円程度):最低限揃えるもの

クッションフロアのカット作業に最低限必要な工具は以下の通りです。

道具名 用途 価格相場
大型カッターナイフ(L型) クッションフロアのカット 500〜1,000円
替刃(10枚入り) カッター刃の交換用 300〜500円
地ベラ(15cm幅) 直線カットのガイド 800〜1,500円
コンベックス(5m) 寸法測定 800〜1,500円
差し金(曲尺) 直角確認・短い線引き 500〜1,000円
マーキングペン 裏面への墨付け 100〜300円
カッティングボード 下地保護 300〜800円

合計:約3,300〜6,600円

これらの工具は、コーナンPROコメリなどのホームセンターで購入できます。セット販売もあるため、初心者の方はセット購入がお得です。

あると便利な道具:作業効率アップ

予算に余裕がある方、または複数の部屋で作業する方は、以下の道具も検討してください。

道具名 メリット 価格相場
コンパスカッター 配管周りの円形カットが簡単 1,500〜3,000円
パターンゲージ 複雑な形状の型取りが正確 1,000〜2,000円
長尺定規(1m) 長い直線のガイドに便利 1,000〜2,000円
ローラー(圧着用) 接着後の圧着に使用 800〜1,500円
膝当て 長時間作業での膝の負担軽減 500〜1,000円
作業用手袋 カッター作業の安全性向上 300〜800円

合計:約5,100〜10,300円

特にコンパスカッターとパターンゲージは、障害物周りの作業で大きく効率が上がります。初心者の方こそ、これらの補助道具を使うことをおすすめします。

費用目安・材料費の相場

クッションフロアのDIY施工にかかる費用を、道具代と材料費に分けて解説します。

道具の購入費用:初期投資の内訳

道具は一度購入すれば長く使えるため、初期投資と考えてください。

予算別の道具セット:

  • 最低限セット(約3,500円):カッター、替刃、地ベラ、メジャー、差し金、マーキングペン、カッティングボード
  • 標準セット(約6,000円):最低限セット+コンパスカッター、パターンゲージ
  • 充実セット(約10,000円):標準セット+長尺定規、ローラー、膝当て、作業用手袋

道具購入のポイント:

  • カッターと地ベラは品質の良いものを選ぶ(安物は使いにくい)
  • 替刃は多めに購入(10枚入りを2〜3セット)
  • 100円ショップで代用できるもの:マーキングペン、厚紙(型紙用)、作業用手袋
  • ホームセンターのポイントカードを作ると5〜10%割引になることも

道具は次回のDIYでも使えるため、ケチらずに揃えることをおすすめします。

クッションフロア本体価格:1平米あたりの相場

クッションフロア本体の価格は、品質やデザインで大きく変わります。

価格帯別の特徴:

価格帯 1平米あたり価格 特徴
エコノミー 1,000〜1,500円 薄手(1.8mm)、デザイン少なめ、耐久性3〜5年
スタンダード 1,500〜2,500円 標準厚(2.3mm)、デザイン豊富、耐久性5〜8年
プレミアム 2,500〜4,000円 厚手(3.5mm)、高級感あり、耐久性8〜10年
高機能 4,000円以上 抗菌・防カビ・消臭機能付き、耐久性10年以上

6畳(約10平米)の施工費用例:

  • エコノミー:10,000〜15,000円+道具代
  • スタンダード:15,000〜25,000円+道具代
  • プレミアム:25,000〜40,000円+道具代

購入時の注意点:

  • 必要面積より10〜15%多めに購入(カット失敗や予備用)
  • ロール幅は180cm幅が標準(部屋の幅に合わせて選ぶ)
  • 同じ品番でもロットで色が若干異なるため、一度にまとめ買い
  • ホームセンターのセール時期(3月、9月)は2〜3割引になることも

初めてのDIYなら、スタンダードクラスが失敗しにくくおすすめです。薄すぎると施工が難しく、高すぎると失敗時のダメージが大きいためです。

まとめ

この記事では、クッションフロアのカット方法について、基本から応用まで詳しく解説しました。重要なポイントを3つにまとめます。

  1. 「大きめに切って、少しずつ調整する」が鉄則:切りすぎは修正できないため、慎重に作業を進めてください。特に壁際は2〜3mm余裕を持たせることで、巾木でカバーできます。
  2. 道具選びと刃の交換が成功の鍵:切れ味の悪いカッターは怪我の原因になります。5〜10回カットするごとに刃を折り、常に新しい刃先で作業しましょう。地ベラを使った押し切り技法をマスターすれば、プロ並みの仕上がりになります。
  3. 不安な箇所は型紙で練習:複雑な角や障害物周りは、いきなり本番カットせず、型紙で形状を確認してから作業してください。手間に思えますが、結果的に最も確実で早い方法です。

クッションフロアのカット作業は、正しい方法を知れば初心者でも美しく仕上げられます。焦らず、一つ一つの工程を丁寧に進めることが成功への近道です。不安な場合は、まず小さな部屋(トイレなど)で練習してから、リビングなど広い部屋に挑戦するのがおすすめです。

あなたのDIYが成功することを願っています。頑張ってください!

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