壁紙DIYに挑戦する多くの方が、平面部分はうまく貼れたのに「角の部分だけシワができてしまった」「浮いてきてしまった」という経験をお持ちではないでしょうか。実は、壁紙の角の貼り方には入隅と出隅それぞれに適した処理方法があり、このポイントを押さえるだけで仕上がりが劇的に変わります。この記事では、プロの職人が実践する壁紙の角の貼り方を、初心者の方にもわかりやすく手順ごとに解説していきます。
入隅・出隅とは?角部分の基礎知識
壁紙を貼る際の「角」には、大きく分けて2種類あります。まずはこの2つの違いをしっかり理解することが、キレイな仕上がりへの第一歩です。
入隅(いりすみ)の特徴
入隅とは、部屋の内側に向かって折れ込んでいる角のことです。壁と壁が90度で交わる部屋の隅、天井と壁の境目などが該当します。
入隅の施工が難しい理由は、以下の点にあります:
- 壁紙を内側に押し込む必要があり、空気が残りやすい
- 奥まった部分のため、ヘラやローラーが届きにくい
- 2枚の壁紙の継ぎ目になりやすく、隙間が目立ちやすい
部屋の四隅や窓枠の内側など、住宅では最も頻繁に登場する角の形状です。DIY初心者の方が最初に直面する難関とも言えるでしょう。
出隅(ですみ)の特徴
出隅とは、部屋の外側に向かって突き出している角のことです。柱の角、壁から飛び出た梁の角、キッチンカウンターの角などが該当します。
出隅の施工ポイントは以下の通りです:
- 角を回り込むように壁紙を巻き込む必要がある
- 2枚目の壁紙との重ね合わせ処理が必要
- 角の頂点部分に引っ張る力がかかり、剥がれやすい
出隅は入隅ほど頻繁には登場しませんが、人の目に触れやすい場所にあることが多いため、より丁寧な施工が求められます。
角処理が難しい理由
なぜ壁紙の角部分の施工は難しいのでしょうか。主な理由は以下の3点です:
1. 壁紙の伸縮性
壁紙は紙やビニール製のため、水分(糊)を含むと伸び、乾燥すると縮みます。角部分は引っ張られる力が集中するため、この伸縮の影響を最も受けやすい場所なのです。乾燥後に突っ張って浮いてきたり、逆にたるんでシワになったりするのはこのためです。
2. 密着の難しさ
入隅は奥まった形状、出隅は外に張り出した形状のため、どちらも平面部分と比べて壁紙を密着させにくい構造です。空気が残りやすく、糊の量も適切にコントロールする必要があります。
3. カットの精度
角部分では必ず余分な壁紙をカットする作業が発生します。このとき、切りすぎると隙間ができ、切り足りないとシワや浮きの原因になります。1mm単位の精度が求められるため、初心者の方が最も苦労するポイントです。
実際に、壁紙施工業者の調査によると「角部分の仕上がりの差が、プロとDIYの仕上がりの差を最も大きく生む要因」との報告もあります。逆に言えば、角さえキレイに処理できれば、全体の仕上がりがプロ並みに見えるということです。
入隅の正しい貼り方【手順解説】
それでは、入隅の具体的な施工手順を見ていきましょう。プロの職人が実践する方法を、初心者の方でも再現できるよう段階的に解説します。
STEP1:壁紙を角に押し込む
まず、壁紙を角の奥までしっかりと押し込む作業から始めます。この工程が後の仕上がりを大きく左右します。
【具体的な手順】
- 壁紙を壁に仮貼りした状態で、角部分に手のひらを当て、全体を軽く押さえる
- 竹ベラまたはなでバケを使い、角の奥に向かって壁紙を押し込む
- 角のラインに沿って、上から下まで数回往復させる
- プラスチック製のヘラより、竹ベラの方が角の奥まで届きやすくおすすめ
【重要なポイント】
- 一気に強く押し込むのではなく、数回に分けて徐々に密着させる
- 空気を外側に逃がすイメージで、中心から角に向かって押し込む
- この段階では壁紙を引っ張りすぎないよう注意(乾燥後の収縮で浮く原因に)
プロの職人によると「入隅は押し込む力加減が9割」とのこと。強すぎず弱すぎず、壁紙が自然に角のラインに沿うように押し込むのがコツです。
STEP2:余分をカット
角に密着させたら、次は余分な壁紙をカットします。ここでの精度が仕上がりの美しさを決定します。
【具体的な手順】
- 地ベラ(金属製の定規)を角のラインにぴったり当てる
- 地ベラを動かさないよう片手でしっかり押さえる
- カッターナイフを地ベラに沿わせ、角から2〜3mm外側を1回でカット
- カッターの刃は新品または折りたての新しい刃を使用する
【カットの位置について】
「角のラインぴったりでカットすべきでは?」と思われるかもしれませんが、実は角から2〜3mm外側を残すのがプロの技です。理由は以下の通り:
- 壁紙は乾燥すると若干縮むため、ぴったりカットすると後で隙間ができる
- 2〜3mmの余裕があれば、次の壁紙との重ね合わせで隙間を隠せる
- 万が一カットラインが曲がっても、リカバリーしやすい
【安全な作業のために】
カッター作業では、指を切らないための注意が必要です:
- 地ベラを持つ手の指は、必ず金属部分の上に置く(刃が当たる側に指を出さない)
- カッターは常に自分の体から遠ざかる方向に動かす
- 刃が滑った時のことを想定し、もう片方の手は刃の進行方向に置かない
STEP3:仕上げの処理
カット後は、継ぎ目の処理で入隅の施工を完成させます。
【具体的な手順】
- カット後、竹ベラで再度角のラインを押さえ、密着を確認
- ジョイントローラー(小さな円筒形のローラー)で継ぎ目を押さえる
- はみ出た糊があれば、濡れたスポンジで拭き取る
- 24時間乾燥させ、浮きがないか最終チェック
【仕上がりチェックポイント】
- 角のラインに沿って壁紙がぴったり密着しているか
- 継ぎ目に隙間や段差がないか
- 空気が残っていないか(残っていれば針で穴を開け、ローラーで押し出す)
入隅の施工では「押し込み→カット→仕上げ」の3ステップを丁寧に行うことが、プロ並みの仕上がりへの近道です。
出隅の正しい貼り方【手順解説】
続いて、出隅の施工方法を解説します。出隅は入隅とは異なるアプローチが必要です。
STEP1:1枚目の貼り付け
出隅の場合、1枚目の壁紙を角の向こう側まで巻き込むことがポイントです。
【具体的な手順】
- 1枚目の壁紙を壁に貼り、角の手前まで進める
- 角の頂点に切り込みを入れる(上から下まで1本のライン)
- 壁紙を角に沿って折り曲げ、反対側の壁に3〜5cm巻き込む
- 竹ベラで角のラインをしっかり押さえ、形を整える
【切り込みの入れ方】
出隅で最も重要なのが、角の頂点への切り込みです:
- 切り込みは角の頂点から垂直に、天井から床まで1本入れる
- 深さは壁紙の厚み程度(約0.5mm)で十分
- 切り込みを入れないと、壁紙が突っ張ってシワになる
プロの職人は「出隅は巻き込みが命」と言います。巻き込む幅が不足すると、2枚目との重ね合わせ時に隙間ができてしまうため、少し多めに巻き込むのが安全です。
STEP2:2枚目の重ね貼り
1枚目の巻き込みが完了したら、2枚目の壁紙を重ねて貼ります。
【具体的な手順】
- 2枚目の壁紙を、1枚目の巻き込み部分に1〜2cm重なるように貼る
- 角のラインより2〜3mm内側に2枚目の端がくるように調整
- 竹ベラで全体を押さえ、2枚が密着するようにする
- 継ぎ目の位置を確認し、段差がないかチェック
【重ね合わせのポイント】
- 重ね幅は1〜2cmがベスト(広すぎると厚みが目立ち、狭すぎると隙間のリスク)
- 2枚目は角のラインより少し内側(2〜3mm)に端を持ってくるのがプロの技
- この微妙なズレが、乾燥後の収縮による隙間を防ぐ
STEP3:カット処理
最後に、重ね合わせた部分を一緒にカットして、美しい継ぎ目を作ります。
【具体的な手順】
- 地ベラを角のラインに正確に当てる
- 地ベラを動かさないよう、しっかり押さえる
- カッターナイフで、2枚の壁紙を同時に1回でカット
- カット後、余分な壁紙を取り除く(1枚目の巻き込み部分の余り、2枚目の外側の余り)
- ジョイントローラーで継ぎ目を押さえて完成
【カットの精度を上げるコツ】
- カッターの刃は必ず新品を使用(切れ味が命)
- 刃は地ベラに密着させ、浮かさないように
- 1回でカットする(往復させると切り口がギザギザになる)
- 力は入れすぎず、カッターの重みで自然に切れる程度
出隅の施工では「巻き込み→重ね貼り→カット」の3ステップで、継ぎ目が目立たない美しい仕上がりを実現できます。
必要な道具・材料
壁紙の角をキレイに仕上げるには、適切な道具選びが欠かせません。ここでは必須の道具と、あると便利な道具を紹介します。
必須の道具5点
角の施工に最低限必要な道具は以下の5点です:
| 道具名 | 用途 | 価格目安 |
|---|---|---|
| カッターナイフ | 壁紙のカット | 300〜800円 |
| 地ベラ | カット時の定規、押さえ | 500〜1,500円 |
| 竹ベラ | 角への押し込み、密着 | 200〜500円 |
| ジョイントローラー | 継ぎ目の圧着 | 300〜800円 |
| なでバケ | 全体の空気抜き、平滑化 | 400〜1,000円 |
【各道具の選び方】
カッターナイフ: 刃幅9mm以上の大型タイプがおすすめです。壁紙専用の「オルファ カッター 特専黒刃」などは切れ味が長持ちします。替え刃は多めに用意しましょう(10枚1セットで300円程度)。
地ベラ: 幅15〜18cmのステンレス製が使いやすいです。刃先が薄く、角にフィットしやすいものを選びましょう。
竹ベラ: プラスチック製より竹製の方が、適度な弾力があり角の奥まで届きやすいです。先端が細くなっているタイプが入隅に最適です。
あると便利な道具
必須ではありませんが、あると作業効率と仕上がりが格段に向上する道具もあります:
- 角専用ローラー: 入隅専用の小さなローラー。奥まった角でも密着させやすい(800〜1,500円)
- 長尺定規(1m以上): 天井から床まで一直線にカットする際に便利(1,000〜2,000円)
- 霧吹き: 壁紙が乾きすぎた時の応急処置に使用(100円〜)
- スポンジ: はみ出た糊の拭き取りに必須(100円〜)
- マスキングテープ: 作業範囲の養生に便利(200円〜)
初心者の方は、まず必須の5点を揃え、慣れてきたら追加の道具を検討すると良いでしょう。
道具選びのポイント
壁紙DIYの仕上がりは、道具の質に大きく左右されます。特に以下のポイントを押さえましょう:
1. カッターの刃は新品推奨
切れ味の悪い刃を使うと、壁紙が引きずられてカット面がギザギザになります。作業前に必ず新しい刃に交換し、1部屋(4面)ごとに刃を折って新しい刃先を出すのがプロの常識です。
2. 地ベラは定規代わりに使う
地ベラは単なる押さえではなく、カットの精度を決める定規の役割を果たします。刃先が薄く、角にぴったりフィットするものを選びましょう。100円ショップの製品は刃先が厚く精度が出にくいため、ホームセンターで500円以上の製品を購入することをおすすめします。
3. 竹ベラは消耗品
竹ベラは使っているうちに先端が削れてきます。1〜2部屋施工したら新しいものに交換しましょう。先端が丸くなると角の奥まで届かなくなります。
道具一式を揃えても3,000〜5,000円程度の初期投資で、プロ並みの仕上がりが実現できます。特にカッターの刃は惜しまず交換することが、美しい仕上がりの秘訣です。
角貼りで失敗しないコツ
ここからは、プロの職人が実践する「角貼りで失敗しないコツ」を紹介します。これらを押さえることで、初心者でもワンランク上の仕上がりを実現できます。
糊の塗り方のポイント
角周辺の糊の量が、仕上がりを大きく左右します。
【角周辺の糊塗りの原則】
- 角から10cm以内のエリアは、通常より1.2〜1.5倍多めに糊を塗る
- 角のライン上は特に念入りに(薄いと乾燥後に浮いてくる)
- ただし、多すぎるとはみ出して汚れの原因になるため、適量を見極める
【糊の種類による違い】
壁紙用の糊には大きく2種類あります:
- でんぷん糊: 一般的で扱いやすい。乾燥が遅いため初心者向け(10〜15分の作業時間)
- 合成糊: 接着力が強く、プロ仕様。乾燥が早いため素早い作業が必要(5〜10分の作業時間)
初めての角貼りでは、作業時間に余裕のあるでんぷん糊がおすすめです。ヤマト糊などの有名メーカーの製品なら、1kg800円程度で購入できます。
カットのタイミング
角部分のカットは、タイミングが命です。
【ベストなカットタイミング】
- 壁紙を貼ってから5〜10分後がベスト
- 糊が乾き始める前、まだ壁紙が動かせる状態
- 完全に乾いてからでは、カット時に壁紙が引きずられて破れる
【タイミングの見極め方】
糊の乾き具合は、以下の方法でチェックできます:
- 壁紙の端を軽く持ち上げてみる
- ゆっくりと剥がれる程度ならベストタイミング
- 簡単に剥がれる場合は早すぎ、全く動かない場合は遅すぎ
プロの職人は「壁紙が壁に馴染んで、少し抵抗を感じるくらいがカットのベストタイミング」と言います。このタイミングなら、カッターがスムーズに入り、美しい切り口になります。
プロが実践する裏技
ここでは、プロの職人が現場で実践している角専用の処理テクニックを3つ紹介します。
裏技1: 角の「二度押し」テクニック
角に壁紙を押し込んだ後、5分後にもう一度押し込む方法です。1回目で糊が馴染み、2回目でさらに密着度が上がります。特に入隅で効果的です。
裏技2: 「引き戻し」による収縮対策
壁紙を角に押し込んだ後、あえて1〜2mm引き戻す方法です。乾燥後の収縮を見越した微調整で、プロが頻繁に使う技です。ただし、引き戻しすぎると隙間ができるため、1〜2mmに留めるのがポイントです。
裏技3: 「先行カット」で精度アップ
出隅の場合、1枚目を貼る前にあらかじめ角の位置でカットしておく方法です。巻き込みが少なくて済むため、2枚目との継ぎ目がよりキレイになります。ただし、寸法の測定精度が求められるため、中級者以上向けのテクニックです。
これらの裏技は、基本の施工方法をマスターしてから試してみてください。基本ができていない段階で応用技を使うと、かえって失敗の原因になります。
注意点・よくある失敗
壁紙の角貼りで初心者が陥りやすい失敗パターンと、その対処法を解説します。
浮き・剥がれの原因
角部分が浮いたり剥がれたりするのは、最も多い失敗パターンです。
【原因と対処法】
原因1: 糊不足
角周辺の糊が薄すぎると、乾燥後に接着力が弱まり浮いてきます。
- 対処法: 角から10cm以内は通常の1.5倍の糊を塗る
- 特に入隅の奥は糊が届きにくいため、細い刷毛で追加塗布
原因2: 空気残り
角に空気が残っていると、その部分だけ壁紙が浮いてしまいます。
- 対処法: 竹ベラで角を押さえる際、中心から角に向かって空気を逃がす
- 小さな気泡が残った場合は、針で穴を開けてローラーで押し出す
原因3: 乾燥後の収縮
壁紙が乾燥すると縮むため、引っ張られて浮くことがあります。
- 対処法: 壁紙を貼る際に引っ張りすぎない
- 角から2〜3mm余裕を持たせてカットする
実際に、DIY施工後1週間〜1ヶ月で角が浮いてくるケースが多いです。これは糊が完全に乾燥して収縮する時期のためです。浮きが小さい場合は、壁紙用ボンドを注射器で注入して補修できます。
シワになる失敗
角部分にシワができてしまうのも、よくある失敗です。
【原因と対処法】
原因1: 引っ張りすぎ
壁紙を強く引っ張ると、角部分に過度な張力がかかりシワになります。
- 対処法: 壁紙は引っ張らず、自然に壁に沿わせる
- 角に密着させる際は「押す」動作を意識(引っ張る動作ではない)
原因2: 糊の塗りすぎ
糊が多すぎると壁紙が伸びすぎ、乾燥後にシワになります。
- 対処法: 糊の量は適量を守る(角周辺でも1.5倍まで)
- はみ出た糊はすぐに拭き取る
原因3: 下地の凹凸
壁自体に凹凸があると、その形に沿ってシワができます。
- 対処法: 施工前に下地を整える(パテ処理)
- 特に古い壁紙を剥がした後は、凹凸が残りやすい
シワができてしまった場合、乾燥前なら修正可能です。一度壁紙を剥がし、シワの原因(引っ張りすぎ、糊の多さ等)を取り除いてから貼り直しましょう。完全に乾燥してからでは修正が困難です。
切りすぎ・切り足りない
カットの深さを誤ると、仕上がりに大きく影響します。
【切りすぎた場合】
- 問題: 角に隙間ができる、次の壁紙との継ぎ目に段差が生まれる
- 対処法: 小さな隙間(1mm以下)なら、壁紙用のコーキング材で補修可能
- 大きな隙間の場合は、その部分だけ壁紙を貼り直す
【切り足りない場合】
- 問題: 余分な壁紙がたるんでシワになる、重なり部分が厚くなる
- 対処法: 乾燥前なら、再度カッターで修正カット可能
- 完全に乾燥後は、カッターの刃を新しくして慎重に追加カット
【適切な切り込み深さの目安】
| 部位 | 推奨カット位置 | 理由 |
|---|---|---|
| 入隅 | 角から2〜3mm外側 | 乾燥後の収縮対策 |
| 出隅(1枚目) | 反対側に3〜5cm巻き込み | 2枚目との重ね代確保 |
| 出隅(2枚目) | 角から2〜3mm内側 | 継ぎ目の段差防止 |
プロの職人は「カットは慎重に、しかし大胆に」と言います。迷って浅いカットを繰り返すより、1回で正確にカットする方が、仕上がりがキレイになります。そのためには、カッターの刃を常に新しく保つことが最重要です。
費用目安・材料費の相場
壁紙DIYにかかる費用を、具体的に見ていきましょう。業者に依頼する場合との比較も行います。
道具一式の費用
壁紙の角貼りに必要な道具一式の初期投資は以下の通りです:
| 道具名 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| カッターナイフ | 500円 | 替え刃10枚付き |
| 地ベラ(18cm) | 800円 | ステンレス製 |
| 竹ベラ | 300円 | 2本セット推奨 |
| ジョイントローラー | 600円 | |
| なでバケ | 800円 | |
| スポンジ | 100円 | |
| バケツ | 300円 | 糊入れ用 |
| 合計 | 3,400円 |
これらの道具は消耗品ではなく、何度でも使えるため、一度揃えれば複数の部屋に使用できます。ただし、カッターの替え刃は定期的に追加購入が必要です(10枚300円程度)。
ホームセンターでは「壁紙施工セット」として3,000〜5,000円で販売されていることもあり、個別に購入するよりお得です。
壁紙本体の価格
壁紙本体の価格は、種類やデザインによって大きく異なります:
【一般的な壁紙の価格相場(1㎡あたり)】
- 量産品クロス: 300〜500円/㎡(無地、シンプルなデザイン)
- 中級クロス: 500〜800円/㎡(柄入り、質感のあるもの)
- 高級クロス: 800〜1,500円/㎡(輸入壁紙、特殊素材)
- 機能性クロス: 600〜1,000円/㎡(防カビ、消臭、調湿機能付き)
【6畳間(約25㎡)の壁紙を全面張り替える場合】
- 量産品: 7,500〜12,500円
- 中級品: 12,500〜20,000円
- 高級品: 20,000〜37,500円
糊は別途1,000円程度必要です(1kg入りで約25㎡分)。
【賃貸での原状回復対策】
賃貸物件にお住まいの方には、剥がせる壁紙がおすすめです:
- シール式壁紙: 600〜1,200円/㎡
- マスキングテープ+両面テープ方式: 400〜800円/㎡
- 退去時に原状回復が容易(跡が残りにくい)
人気の剥がせる壁紙ブランドには、ルームファクトリーやシンコールなどがあります。
業者に依頼する場合
プロの業者に壁紙の張り替えを依頼した場合の費用相場を見てみましょう。
【6畳間(4面の壁)の張り替え費用】
| 項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 古い壁紙の撤去 | 5,000〜8,000円 | 25㎡分 |
| 下地処理 | 3,000〜5,000円 | パテ処理含む |
| 壁紙本体 | 7,500〜12,500円 | 量産品の場合 |
| 施工費 | 10,000〜15,000円 | 人件費 |
| 合計 | 25,500〜40,500円 |
中級〜高級壁紙を選ぶと、合計で40,000〜60,000円程度になります。
【DIYとの費用比較(6畳間の場合)】
- DIY: 道具3,400円 + 壁紙12,000円 + 糊1,000円 = 約16,400円
- 業者依頼: 約30,000円(量産品の平均)
- 差額: 約13,600円
DIYなら約半額で施工できます。ただし、作業時間(6畳で丸1日〜2日)と技術的な難易度を考慮する必要があります。
【業者依頼がおすすめのケース】
- 出隅が多い部屋(施工難易度が高い)
- 天井も同時に張り替えたい(高所作業の安全性)
- 短期間で仕上げたい(プロなら半日〜1日)
- 仕上がりの品質を最優先したい
初めての壁紙DIYでは、まず1面の壁や、比較的簡単な部屋(クローゼット内など)で練習してから、本格的な部屋に挑戦することをおすすめします。
まとめ
この記事では、壁紙の角の貼り方について、入隅と出隅それぞれの正しい施工方法を解説しました。重要なポイントを3つにまとめます:
- 入隅は「押し込み」、出隅は「巻き込み」が基本原則:入隅では竹ベラで角の奥まで壁紙を押し込み、出隅では1枚目を反対側まで巻き込んで2枚目と重ね合わせる。この基本を守ることで、浮きやシワのない仕上がりが実現できます。
- 適切な道具と新しいカッターの刃が成功の鍵:カッター、地ベラ、竹ベラ、ジョイントローラー、なでバケの5点を揃え、特にカッターの刃は惜しまず交換することで、プロ並みの精度が得られます。
- 糊が乾く前に素早く処理する:角のカットや仕上げは、壁紙を貼ってから5〜10分以内、糊が乾き始める前に行うことが重要です。このタイミングを逃すと、カット面がギザギザになったり、修正が困難になります。
壁紙DIYは、角の処理さえマスターすれば、初心者でも驚くほどキレイに仕上げることができます。最初は失敗を恐れず、まずは目立たない場所で練習してみてください。慣れてくれば、1部屋を丸1日〜2日で張り替えられるようになります。
次のステップとしては、実際に必要な道具を揃え、小さな面積(クローゼット内やトイレなど)から挑戦してみることをおすすめします。成功体験を積み重ねることで、リビングや寝室などの広い部屋にも自信を持って取り組めるようになるでしょう。

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