「この和室、使いづらいから洋室にしたいけど、リフォーム費用が心配…」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。業者に依頼すると40~80万円かかる和室の洋室化ですが、DIYなら10~25万円で実現できる可能性があります。
この記事では、実際に6畳の和室を洋室化した実例をもとに、作業別の費用内訳や難易度、必要な材料から失敗しないためのポイントまで詳しく解説します。DIYでどこまで対応できるのか、プロに任せるべき箇所はどこなのか、この記事を読めば判断できるようになります。
6畳和室を洋室化する総費用【実例公開】
我が家の施工事例→総費用21万円の内訳
実際に6畳の和室を洋室化した際の費用内訳を公開します。この事例では総額21万円で完成しました。
- 畳からフローリング化: 8万円(クッションフロア・下地材含む)
- 壁紙の貼り替え: 4万円(壁紙・接着剤・道具)
- 襖のクローゼット化: 5万円(レール・扉材・金具)
- 天井・照明の変更: 3万円(クロス・照明器具)
- その他雑費: 1万円(養生材・清掃用品等)
この金額は材料費のみで、すべて週末のDIY作業で行いました。工具は一部レンタルを活用し、初期投資を抑えています。最も費用がかかったのは床のフローリング化で、全体の約38%を占めました。
業者依頼との費用比較→差額は約50万円
同じ6畳の和室洋室化を業者に依頼した場合の相場と比較してみましょう。
| 項目 | DIY費用 | 業者費用 | 差額 |
|---|---|---|---|
| フローリング工事 | 8万円 | 15~25万円 | 7~17万円 |
| 壁紙工事 | 4万円 | 8~12万円 | 4~8万円 |
| 建具工事 | 5万円 | 10~18万円 | 5~13万円 |
| 天井・照明 | 3万円 | 7~15万円 | 4~12万円 |
| 合計 | 21万円 | 40~70万円 | 19~49万円 |
業者に依頼すると人件費・諸経費が加算されるため、材料費の2~3倍になるケースが一般的です。ただし、仕上がりの美しさや保証の有無は大きく異なるため、予算と求める完成度のバランスを考える必要があります。
DIY期間と作業時間→週末作業で3週間
この和室洋室化DIYにかかった実際の期間と時間配分は以下の通りです。
- 1週目(土日): 畳撤去・下地調整・フローリング施工(計12時間)
- 2週目(土日): 壁紙剥がし・新しい壁紙貼り・天井クロス(計10時間)
- 3週目(土日): 襖撤去・クローゼット枠組み・扉取り付け(計8時間)
合計作業時間は約30時間で、平日の夜に少しずつ準備(養生や材料カット)を進めたことで、週末の作業がスムーズに進みました。初めてのDIYの場合は、さらに1~2週間余裕を見ておくと安心です。
作業別の費用内訳と難易度
畳からフローリングへ→材料費8万円/難易度★★★
和室洋室化で最も大掛かりな作業が床のフローリング化です。畳を撤去した後、適切な下地処理をしてフローリング材を敷き詰めます。
【費用内訳】
- クッションフロア(6畳分): 4.5万円
- 下地合板(12mm厚): 2万円
- 接着剤・両面テープ: 1万円
- 巾木(部屋一周分): 0.5万円
クッションフロアは本物のフローリングより安価で施工も簡単なため、DIY初心者におすすめです。本格的な無垢フローリングを選ぶと材料費だけで15~20万円になることもあります。
【作業のポイント】
- 畳を外した後の床面は凹凸があるため、必ず下地合板で平滑化すること
- 採寸は壁との隙間を5mm程度空けて行う(温度変化による伸縮対策)
- 柄合わせが必要なクッションフロアは10%の余裕を見て購入
難易度が高い理由は、大判の材料を正確にカット・配置する技術と、下地の水平を取る作業が必要なためです。電動丸ノコやジグソーがあると作業効率が格段に上がります。
壁のクロス貼り替え→材料費4万円/難易度★★☆
和室特有の砂壁や繊維壁を洋室らしいクロスに変える作業です。壁紙DIYは意外と初心者でも挑戦しやすい分野です。
【費用内訳】
- 壁紙(6畳部屋・天井含む): 2.5万円
- 下地処理材(パテ・シーラー): 0.8万円
- 接着剤・カッター・ローラー等: 0.7万円
壁紙は「生のり付き壁紙」を選ぶと、届いてすぐに貼り始められるため便利です。通販サイトでは1m単位で購入でき、柄の種類も豊富です。
【作業のポイント】
- 既存の砂壁は下地処理が必須(そのまま貼ると剥がれる)
- 壁紙は上から下へ、空気を抜きながらゆっくり貼る
- 角や窓枠周りは専用のヘラとカッターで丁寧に処理
失敗しても貼り直しやすいため、難易度は中程度です。ただし、広い面を一気に貼る際は2人作業が理想的です。
襖をクローゼット化→材料費5万円/難易度★★★
和室の押入れは奥行きが深く、洋服収納には不向きです。襖を撤去して引き戸式のクローゼットに変更すると使い勝手が大幅に向上します。
【費用内訳】
- クローゼット用引き戸(2枚組): 3万円
- 上下レール・金具セット: 1.2万円
- 枠材・化粧材: 0.8万円
既製品のクローゼットドアキットを使えば、サイズ調整と取り付けだけで完成します。ホームセンターやネット通販で手に入ります。
【作業のポイント】
- 襖の枠を撤去する際、壁を傷つけないよう慎重に
- レール取り付けは水平器で必ず水平を確認(ズレると扉が開閉不良に)
- 押入れ内部もクロスや塗装で仕上げると見た目が良い
木材加工とレール取り付けの精度が求められるため、難易度は高めです。ただし、最近はDIY向けの簡単取り付けキットも増えており、説明書通りに進めればDIY初心者でも対応可能です。
天井・照明の変更→材料費3万円/難易度★☆☆
和室の天井は板張りや繊維壁仕上げが多く、これを洋室らしい白いクロス天井に変更します。
【費用内訳】
- 天井用壁紙(6畳分): 1.5万円
- 照明器具(シーリングライト): 1万円
- 接着剤・養生材等: 0.5万円
天井の壁紙貼りは壁より簡単です。理由は、凹凸が少なく平面が広いため、一気に貼れるからです。ただし高所作業になるため、脚立や足場の安全確保は必須です。
【作業のポイント】
- 照明器具の交換は必ずブレーカーを落としてから実施
- 天井クロスは2人で貼ると作業が格段に楽
- 既存の照明器具が埋め込み式の場合、電気工事士資格が必要な場合あり
難易度が低い理由は、失敗してもやり直しやすく、技術的に難しい部分が少ないためです。ただし、照明の配線変更や増設は電気工事士の資格が必要なため、DIYの範囲を超えます。
必要な道具・材料リスト
床工事(フローリング)→クッションフロア材等
畳からフローリングへの変更に必要な材料と道具をリストアップします。
【材料】
- クッションフロア(6畳=約10㎡分) ※10%余裕を持って購入
- 下地合板(12mm厚・サブロク板4枚程度)
- 接着剤または両面テープ
- 巾木(部屋の周囲長+10%)
- 釘・ビス各種
【道具】
- 電動丸ノコまたはジグソー(合板・クッションフロアのカット用)
- メジャー・差し金・水平器
- ローラー(接着剤を均一に伸ばす)
- カッター・ハサミ(仕上げのカット)
- インパクトドライバー(下地合板の固定)
クッションフロアはAmazonや楽天市場、RESTAなどのリフォーム専門通販で1m単位で購入できます。価格は1㎡あたり800~2,000円が相場です。
壁工事(クロス)→壁紙・接着剤・道具
壁紙の貼り替えに必要な材料と道具です。
【材料】
- 生のり付き壁紙(30~40m分 ※天井含む)
- 下地処理材(パテ・シーラー)
- マスキングテープ(養生用)
【道具】
- 壁紙用カッター(刃が鋭利なもの)
- 地ベラ・竹ベラ(空気抜き・角処理用)
- ローラー(壁紙を圧着)
- スポンジ(はみ出た糊の拭き取り)
- 脚立(天井や高所用)
壁紙は壁紙屋本舗やRESTAなどの専門店がおすすめです。初心者には「チャレンジセット」という道具一式+壁紙のセット商品があり、5,000~8,000円で購入できます。
建具工事(襖→扉)→レール・扉材・金具
襖をクローゼットに変更する際の材料リストです。
【材料】
- クローゼット用引き戸(既製品2枚組)
- 上下レール(幅に応じたサイズ)
- 戸車・ストッパー金具
- 化粧枠材(見切り材)
- ビス・釘各種
【道具】
- インパクトドライバー
- ノコギリ・電動丸ノコ(枠材カット用)
- 水平器(レール取り付け時必須)
- メジャー・差し金
ニトリやIKEAでは、DIY向けの簡単取り付けクローゼットドアキットが1.5~3万円で販売されています。サイズが合えば、これを使うのが最も手軽です。
費用を抑えるコツと注意点
材料選びで5万円節約→通販活用・規格品選択
材料費を抑える最大のコツは、通販サイトの活用と規格品の選択です。
【節約テクニック】
- クッションフロアは通販が安い: ホームセンターより20~30%安いケースも
- 規格サイズを選ぶ: オーダーカットは割高。自分でカットすれば半額以下
- アウトレット品を狙う: 壁紙やフローリングの在庫処分品は40~60%オフ
- まとめ買い割引: 同じ店舗で全材料を買うと送料無料+割引適用
例えば、壁紙をサンゲツなどの高級品ではなく、汎用品にするだけで1㎡あたり300~500円の差が出ます。6畳の壁面積(約30㎡)なら1~1.5万円の節約になります。
また、楽天市場やAmazonのセール時期(楽天スーパーセール・プライムデー)を狙うと、ポイント還元で実質10~20%オフになることもあります。
レンタル工具で初期投資削減→丸ノコ・タッカー等
DIYで大きな負担になるのが工具の初期投資です。特に電動工具は1台数万円するため、レンタルを活用しましょう。
【レンタル推奨工具】
- 電動丸ノコ: 購入8,000~2万円 → レンタル1日800~1,500円
- インパクトドライバー: 購入1~3万円 → レンタル1日500~1,000円
- 電動タッカー: 購入5,000~1.5万円 → レンタル1日600円
- 脚立(大型): 購入5,000~1万円 → レンタル1日300~500円
コメリやカインズなどの大手ホームセンターでは、会員向けに工具レンタルサービスがあります。また、レンタル工具専門店なら、週末2日パックで1,000~2,000円というお得なプランもあります。
今回のような6畳和室のDIYなら、レンタル総額は3,000~5,000円程度で済み、購入するよりも2~3万円の節約になります。
DIY不可の箇所を見極める→電気工事・構造部
費用を抑えたい気持ちは分かりますが、法律や安全上の理由でDIY不可の箇所があります。無理に自分でやると、事故や法令違反につながるため注意が必要です。
【絶対にDIY不可】
- 電気工事(配線変更・コンセント増設・照明移設): 電気工事士資格が必須(法律違反)
- 構造部分(柱・梁・筋交いの撤去): 建物の強度に関わり危険
- ガス配管工事: ガス主任技術者資格が必須
【業者依頼を推奨】
- 水回りの配管変更: 漏水リスクが高い
- 窓・サッシの交換: 防水処理が難しい
- 床暖房・エアコン工事: 専門知識が必要
特に電気工事は、資格のない人が行うと電気工事士法違反で罰則(30万円以下の罰金または1年以下の懲役)があります。照明器具の交換は可能ですが、配線を触る場合は必ず業者に依頼しましょう。
よくある失敗と追加費用の落とし穴
下地の不備で材料費2倍→畳撤去後の床調整
初心者が最も失敗しやすいのが下地処理の甘さです。特に床工事では、下地の不備が致命的な追加費用につながります。
【よくある失敗例】
- 畳を外したら床が腐食していた → 補修材料費+2~3万円
- 下地合板を敷かずにクッションフロアを貼った → 凹凸で剥がれ、貼り直し+4万円
- 床の水平が取れておらず、家具が傾く → 下地やり直し+5万円
【対策】
- 畳撤去後は必ず床面の状態を確認(腐食・シロアリ被害の有無)
- 下地合板(12mm厚以上)で必ず平滑化する
- 水平器で傾きをチェック(3mm以上の誤差は調整必須)
下地材を惜しまず使うことが、結果的に最も安上がりです。下地合板1枚(サブロク板)は約1,500円なので、予算2万円で十分な下地が作れます。
採寸ミスでの買い直し→クロス・建材の余裕
DIY初心者が次によくやる失敗が採寸ミスです。材料が足りず、追加購入で送料がかさむケースが多発しています。
【失敗例】
- 壁紙が1m足りず、送料込みで再注文 → 追加費用3,000~5,000円
- クッションフロアの柄合わせを考慮せず不足 → 追加費用8,000円
- 巾木の長さが微妙に足りない → 近所のホームセンターで割高購入+2,000円
【対策】
- 壁紙・床材は必ず10~15%余裕を持って購入
- 柄合わせが必要な材料はさらに余裕を(20%程度)
- 巾木や見切り材は長めに購入(カットは簡単だが継ぎ足しは困難)
多少余っても、余剰材は補修用にストックできます。材料不足で工事が中断すると、モチベーション低下にもつながるため、多めの購入が鉄則です。
賃貸での原状回復問題→事前確認の重要性
賃貸物件で和室を洋室化する場合、最大のリスクは原状回復義務です。退去時に多額の修繕費を請求されるケースがあります。
【トラブル例】
- 無断でフローリング化 → 退去時に畳の張り替え費用15万円請求
- 壁紙を直接砂壁に貼った → 原状回復不可で20万円請求
- 押入れの襖を廃棄した → 特注品のため10万円請求
【賃貸でのDIYルール】
- 必ず大家・管理会社に事前確認(書面での許可が理想)
- 原状回復可能な方法を選ぶ(例:畳の上に置くだけフローリング)
- 撤去した部材は保管(襖・畳は処分せず倉庫保管)
賃貸の場合は、「置くだけフローリング」「はがせる壁紙」など、原状回復前提のDIY商品を活用しましょう。完全なリフォームは持ち家以外では避けるべきです。
業者に依頼すべきポイント
電気工事は資格必須→照明移設・コンセント
繰り返しになりますが、電気工事は電気工事士資格が法律で義務付けられています。無資格での作業は違法行為です。
【DIY可能な電気作業】
- 差し込み式照明器具の交換(配線を触らない)
- コンセントに差し込むだけの家電設置
【業者依頼必須の電気作業】
- 照明器具の配線変更・移設
- コンセントの増設・位置変更
- 分電盤からの配線工事
- 埋め込み式照明の新設
電気工事の費用相場は、コンセント1個増設で1~2万円、照明移設で2~3万円程度です。高いと感じるかもしれませんが、感電や火災のリスクを考えれば必要経費です。
地元の電気工事店や、くらしのマーケットなどのマッチングサービスを使えば、相見積もりで最安値を見つけられます。
構造に関わる作業→壁撤去・梁の変更禁止
建物の構造部分(柱・梁・筋交い・耐力壁)を勝手に撤去・変更すると、建物の強度が低下し、地震時に倒壊するリスクがあります。
【絶対に触ってはいけない部分】
- 柱: 建物を支える主要構造材
- 梁: 天井や2階の荷重を支える
- 筋交い: 斜めに入った補強材(壁の中)
- 耐力壁: 地震に耐えるための壁
「この壁を抜いて部屋を広くしたい」と思っても、構造計算と建築確認が必要です。素人判断で壁を撤去すると、建築基準法違反になる可能性もあります。
【対策】
- 壁を撤去したい場合は、必ず建築士または工務店に相談
- 構造図面で耐力壁の位置を確認(建築時の図面を確認)
- 不安な場合は壁に穴を開けない・削らないを徹底
和室の壁を撤去して広いリビングにしたいなら、プロのリノベーション業者に相談しましょう。構造計算込みで30~50万円が相場です。
部分DIY+部分業者のハイブリッド案
「全部DIYは不安だけど、全部業者も高すぎる…」という方には、ハイブリッド方式がおすすめです。
【ハイブリッド施工例】】
- DIY部分: 壁紙貼り・天井クロス・家具組み立て(難易度低~中)
- 業者依頼部分: フローリング施工・電気工事・建具取り付け(難易度高)
この方式なら、総費用を20~30万円程度に抑えられます(全DIYよりやや高いが、全業者依頼より大幅安)
【メリット】
- 難しい部分はプロ任せで安心
- 簡単な部分は自分でやり達成感も味わえる
- 失敗リスクを最小化できる
【業者の探し方】
- くらしのマーケット: 地域の職人と直接やり取りできるマッチングサイト
- ゼヒトモ: 無料で複数業者から見積もりが取れる
- 地元工務店: 信頼関係を築けば、部分施工も快く引き受けてくれる
業者には「フローリングだけお願いしたい」「電気工事だけ」と明確に伝えれば、部分依頼でも対応してもらえます。相見積もりで2~3社比較し、最もコスパの良い業者を選びましょう。
まとめ
この記事では、6畳和室を洋室化するDIY費用について、実例をもとに詳しく解説しました。重要なポイントをおさらいします。
- DIY費用は10~25万円が目安: 我が家の実例では21万円で完成。業者依頼(40~80万円)と比べて約50万円の節約になりました。
- 費用の8割は床・壁・建具: 畳→フローリング(8万円)、壁紙貼り替え(4万円)、襖→クローゼット化(5万円)の3大作業が費用の大半を占めます。
- 電気工事と構造部分は業者必須: 電気工事士資格が必要な照明移設やコンセント増設、建物の構造に関わる壁撤去は、必ずプロに依頼しましょう。
初めてのDIYなら、壁紙貼りから始めて徐々にレベルアップするのがおすすめです。失敗を恐れずに挑戦し、分からない部分は業者に任せる「ハイブリッド方式」も賢い選択です。
次のステップとしては、まず現状の和室を採寸し、必要な材料をリストアップすることから始めましょう。この記事を参考に、理想の洋室を実現してください。

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